日本のアニメーション映画「すずめの戸締まり」の中国における興行収入が今月4日、累計5億7500万元(1元は約19.4円)を超え、同じく新海誠監督作品であるアニメ映画「君の名は。」を上回り、中国で公開された日本のアニメーション映画の興行収入歴代最高記録を塗り替えた。この件を報じた記事掲載時点で、その興行収入はすでに7億元を突破している。
中国でこれまでに公開された日本のアニメーション映画の歴代興行収入トップ5は、上から順に「すずめの戸締まり」、「君の名は。」、「STAND BY ME ドラえもん」、「千と千尋の神隠し」、「天気の子」となっている。そのうち、「すずめの戸締まり」と「君の名は。」、「天気の子」はいずれも新海誠監督の作品だ。
「すずめの戸締まり」は、17歳の女子高校生・岩戸鈴芽が「閉じ師」の宗像草太と出会うストーリー。2人は日本各地にある災いの元となる「扉」を探して閉め、要石で封印していた日本列島の下をうごめくミミズの暴走を防ぐべく、冒険に出る。「すずめの戸締まり」は、新海誠監督らしい作風となっており、繊細な情景描写が美しく、独特の雰囲気が漂っている。これは新海監督作品の特徴の一つでもある。どのシーンもスマホやPCの待ち受け画像(壁紙)に適しているほどのクオリティのため、中国において新海監督は「壁紙系」監督と呼ばれている。映画に登場する電車や線路、海、空なども、お馴染みのシーンとなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年4月13日