普段は夜更かしをしない中年たちだが、20日午前0時には、みんなそろって赤いバスケットボールのユニフォームを着て期待に胸を躍らせていた。この日、日本の名作マンガ「スラムダンク」の劇場版アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」の中国での公開が始まった。20年も待ち続けた映画の公開に、中国のネットユーザーからは「俺の青春!」と熱い声が上がる。
映画関連ウェブサイトの猫眼電影のデータによると、「THE FIRST SLAM DUNK」は前売り券の売上総額が1億2千万元(1元は約19.4円)に上り、深夜0時に始まる上映回の興行収入は2100万元を上回った。
関連グッズの売り上げも爆発的に増加し、「スラムダンクグッズ」が淘宝(タオバオ)の検索トレンド入りした。
同日午前10時、制作会社の東映アニメーションの公式グッズ天猫(Tmall)旗艦店で、湘北高校のメンバーのフィギュア、湘北のユニフォーム、キャップなど数量限定の新製品10種類が発売された。開始から1分もたたずに、ジャージセット、ポストカードセット、A4クリアファイルセットなどがまず完売。ユニフォームは10番桜木花道、11番流川楓、14番三井寿のものが特に人気で、流川と三井のフィギュアも在庫切れになった。
同店の責任者の話では、ここ2日間、同店への注目度が目に見えて上昇している。「スラムダンク」は「80後(1980年代生まれ)」と「90後(1990年代生まれ)」にとって青春の1ページであるだけでなく、「00後(2000年代生まれ)」からの注目度も高い。
「THE FIRST SLAM DUNK」の公開を受け、関連グッズが中古品取り引きプラットフォームでオンライン取り引きのピークを迎えている。データを見ると、この1週間に中古品フリマアプリの閑魚では新たに売り出された「スラムダンク」関連商品が前の週に比べて261%増の1万点を突破した。閑魚でマンガ・アニメなど二次元の産業を担当する聞則さんによると、「『スラムダンク』と同じデザインのユニフォーム、映画のチケット、ポスター、映画のマグネットなどの商品が特に多く売り出されている。閑魚で『スラムダンク』グッズを取り引きする人のうち『80後』と『90後』が7割を占め、そのうち『90後』の割合が4割を超える」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年4月21日