习专栏

中国の若者の間で流行りつつある「超シンプルな食事」とは?

人民網日本語版 2023年06月01日16:01

あなたは普段どんなランチを食べているだろうか?食堂の簡単なセットメニューだろうか?それともデリバリーで麻辣燙(マーラータン、ピリ辛風味の煮込み料理)や丼物を注文しているだろうか?中国のソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」では最近、「超シンプルな食事」が話題となり、それをマネしているネットユーザーも少なくないという。揚子晩報が報じた。

「超シンプルな食事」には、「冷たい」、「ベジタブル」、「量が少ない」という3つの特徴がある。シェアプラットフォームを見ると、ダイエット目的の人のほか、北京、上海、広州の外資系企業で働く人がメインとなっていることが分かる。こうした食事が非常に手軽であることを知り、出勤日のランチとして、食べるようになっているようだ。

「午後眠くならない」人もいれば、「お腹がすいて目が回った」人も

なぜ「超シンプルな食事」を選んでいるのだろうか?上海のある金融機関で働く20代の女性・胡さんは取材に対して、「手軽だし、ぽっちゃりしている私にとってはダイエット効果も期待できると思って始めた。10日くらい試してみたところ、時間も手間もかからず、ヘルシーなので、なかなかいい感じ。でも、何か食べたくなることも多い」と話す。

「超シンプルな食事」を始めて間もない胡さんと異なり、呉さんは「ファン」と言えるレベルだと言い、オーストラリアに留学していた頃からこうした食事を習慣にしていて、帰国した今でも続いているという。呉さんが「超シンプルな食事」を続ける理由は、「特別美味しいとは言えないが、さっぱりしている」からといい、「特に今のように暑い時期は食欲がなく、満腹度は5割から6割、または6割から7割程度にしておいて、あとはアイスコーヒーを飲めば、午後の仕事中も眠くならない。頭の回転が悪くなることもない」と話す。

ただ、「超シンプルな食事」は注目を集め、チャレンジしてみるという人も多いものの、それを習慣にするという人はあまりいないようだ。ネットユーザーからは、「3日目になるとデリバリーの蓋を開けただけで、吐きそうになった」や「こんな食事を数日続けたら、精神的に滅入った」といったコメントのほか、「お腹が空きすぎて、誰かに嚙みつきそうになった」というジョーク交じりのコメントも寄せられている。その一方で、「超シンプルな食事」を少し前から始めている人の中には、「朝と昼はさっぱりしたものを食べ、仕事が終わった後の夕食はがっつりした食事をデリバリーで注文しまくる」という別の極端な状態に陥っている人もいるようだ。

栄養専門家「プチ断食のようなものなので、長期的に続けることは勧めない」

南京市第一病院・栄養膳食センターの主管栄養医師・戴春氏は、「栄養という観点から考えると、『超シンプルな食事』は、ほとんどの中国料理の調理法に比べ、使用する油や塩が少なく、食事の量や使用する油の量もかなり少ないため、カロリーも低くなっている。また、野菜の割合が高く、炭水化物、特に米や麵類の摂取が非常に少なく、主食が雑穀である場合もある。こうした割合や組み合わせは、短期間で体重を落とす上では効果的といえるが、長期的に続けることは勧めない」と指摘している。

実際のところ、いわゆる「超シンプルな食事」とは、近年流行している「プチ断食」や「ダイエットメニュー」とほとんど変わらない。戴氏は、「こうしたメニューはその組み合わせやカロリー、3大栄養素の割合といった観点から考えて、理に適っていない。極端ではなく、適切に、摂取カロリーを抑えるダイエットをしながら、停滞期に差し掛かった時に、この種の『プチ断食』を取り入れることは問題ない。例えば1週間に2日『プチ断食』するといった方法で、この場合も2日連続で断食するのではなく、日にちをあけて行ったほうがいい。こうした方法を組み合わせると、体重をうまく落とすことができる」とアドバイスしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年6月1日

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