広汽トヨタ、中国レンタカー大手と提携で販路拡大

　広汽トヨタは今年の年明けに、レンタカー大手の神州租車と業務提携合意書を締結した。5000台の「YARiS　L致炫」（新型ヤリス）が神州租車に提供され、すぐさま若い消費者の人気を集めた。この巨額の取引は、中国国内のレンタカー業者にとって最大規模のコンパクトカー売買となった。中国青年報が伝えた。

　広汽トヨタと神州租車は4月10日に車の交付式を開いた。双方は「致炫48時間特別体験キャンペーン」と銘打った激安キャンペーンを開始した。4月12日から7月31日までのキャンペーン期間中、利用者は2日で49元（約810円）という超低価格で新型ヤリスを借りることができる。広汽トヨタはさらに全車のメンテナンスと修理を担当し、常に最良のコンディションを維持する。新型ヤリスを借りることで、消費者はかつてない便利で行き届いたサービスを体験できる。

　12月24日に発売されたばかりの新型ヤリスは、販売台数がうなぎのぼりになっている。新型ヤリスの受注台数は今年3月時点で3万台に達しており、今後の販売に期待できる。業界関係者は、「広汽トヨタは神州租車と提携し、割安価格によりレンタカー市場に進出した。これは消費者の新型ヤリスを借りようという意欲を刺激するほか、この発売されたばかりの新車に試乗してもらうことができる」と指摘した。神州租車の全国の70以上の都市を網羅する集客資源を利用し、広汽トヨタは約10万人規模の試乗会を実施したようなものだ。新型ヤリスはこれによりスムーズにファンを集め、販売を加速することができる。