2016年10月10日  
 

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国連安保理が2つのシリア決議案を否決、再び冷え込む米露関係

人民網日本語版 2016年10月10日15:46

国連安保理は8日、シリア問題に関してフランス、スペインの提案した決議案とロシアの提案した決議案の採決を行ない、いずれも採択しなかった。ロシアがシリア関連決議案を否決するのはシリア衝突発生以来5回目であり、ロシア側の提出した決議案も賛成国が足りず採択されなかった。シリア問題が再び米露摩擦の勃発源となった。人民日報が伝えた。

■目的が異なり、シリア問題は難航

安保理輪番議長国・ロシアのチュルキン国連大使は「シリア危機は今や重大局面にあり、国際社会の政治調整努力がとりわけ重要だ。このように時間を浪費することは全く受け入れられない」と述べた。

米国中東研究所のシニア・フェロー、元駐シリア米国大使のロバート・フォード氏は「米露の戦略的目的は全く異なる。オバマ政権はシリアでテロとの戦いが最も重要だと考えているが、ロシアはアサド政権への支援を最優先している。したがってシリア危機の解決という問題において両国が突破口を開くことはない」との考えを示した。

カーネギー国際平和財団モスクワセンター長のドミートリー・トレーニン氏はフィナンシャル・タイムズへの寄稿で「以前は難航しても、米露はともにシリア停戦の努力をつなぎとめようとしていた。だが、事態は全く変わった」と指摘。「両国にはしかるべき尊重がほとんど見られず、米露にシリア内戦を終結させるすべはない」との考えを示した。


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