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暴力表現で子ども向け人気アニメに改善要請

「熊出没」で熊が大好きな斧を振り回すシーン。「喜羊羊」は煮られること数百回だという。

 10月12日中央テレビ午後7時のニュース番組「新聞聯播」での報道によれば、中央テレビアニメ責任有限公司などアニメ制作会社10社、中央テレビ子ども向けチャンネルなどの10カ所のアニメ放送機構が連名で、業界全体で暴力が過度に多く、汚い言葉が使われているアニメ作品の制作、放送をしないよう呼びかけている。中でも「喜羊羊と灰太狼」、「熊出没」の二本については名指しで、暴力が過剰で汚い言葉が使われており、これを改善するよう促した。広東テレビ総局は年末に中国産アニメの内容基準を打ち出し、暴力、低俗、危険、汚い言葉などに厳しい制限を設けるという。新京報が伝えた。

 「喜羊羊」「熊出没」が暴力と批判

 中国オリジナルのシリーズもののテレビアニメである「喜羊羊と灰太狼」には羊を食べたいと思いながら永遠に食べられない灰太狼が出てくる。2005年6月に公開されて以来、一世を風靡し、もっとも人気な中国オリジナルアニメの一つとなっている。だが、ストーリーに出てくる暴力的なシーンを子供たちが真似して、これまで、子どもがストーリーをまねしたことによるやけどなどの事故が発生している。統計によれば、アニメ「喜羊羊と灰太狼」の全作品のうち、灰太狼がフライパンで焼かれるのが9544回,引っかかれるのが1380回,喜羊羊が煮られるのが839回,感電1755回のシーンがあるという。

 そしてアニメ「熊出没」は放送時に一部の親から疑問視された。親が疑問に思うのはこのアニメが10分間で21もの汚い言葉が出てくることだ。また、アニメでの光が強く全体的に「この熊め、たたき殺してやる」と言って電気のこぎりを振り回すシーンなどが指摘されている。しかも「光が強い」「銃」が子供たちに人気のおもちゃになっていて、子どもたちは見終わるとこの銃を振り回して木を伐採する電気のこぎりをおもちゃにしている。ある親によると、自分の子供のクラスに、毎日あのおもちゃの電気のこぎりを持って幼稚園に通う子がいるという。

 ■ 提案の内容

 「新聞聯播」の報道では、アニメ産業全体が大きく発展している裏で、個別のアニメ作品で暴力が過剰で、言葉が汚くなるという現象が起こっている。個別の暴力行為は未成年者に模倣され、人を傷つける。このため、政策や報道に携わる機関は以下のことを提案する。アニメの中での暴力、血みどろ、恐怖、低俗、破廉恥なストーリーやシーンを避ける。子どもが真似しやすい攻撃、傷害、自殺、虐待、犯罪などの行為を避ける。アニメストーリーで日用品を危険な用途で使うシーンを避ける。アニメの中で荒っぽい言葉、汚い言葉、屈辱的な言葉を使わない。同時によくない要素を含むアニメを発行、放送しない。(編集EW)

 「人民網日本語版」2013年10月16日

 

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