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追悼山崎豊子 日本社会に真っ向から切りこんだ作品群 (2)

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 戦争小説「約束の海」が絶筆に

 著名な俳優である仲代達也は、1974年に「華麗なる一族」、1976年に「不毛地帯」、1995年に「大地の子」の三つの重要作品に出演している。彼は「どの作品も撮影が終わると、山崎さんは『そこは悪くないけど、ここはよくない』などと辛辣にはっきりと感想を述べていた。彼女の言葉はどの男性よりも単刀直入で鋭い切れ味だった。あのように政界、医学界、ビジネス界、しまいには国家間の問題にまで精通した作家は、今の日本ではたった一人で他に類を見ない」と回想する。

 9月29日、山崎豊子が亡くなったことを受け、日本の二大出版グループである「新潮社」と「文芸春秋」は彼女の作品の増刷を決定した。中でも新潮社は新潮文庫の「沈まぬ太陽」、「白い巨塔」、「華麗なる一族」を合計30万部増刷、文芸春秋も「大地の子」4巻を各3万部、「『大地の子』と私」を1万部増刷するという。

 読売新聞の報道によれば、山崎豊子は88歳の高齢で病身でありながら、亡くなる直前の8月に雑誌「週刊新潮」で彼女の最新作品である「約束の海」を連載していた。この作品は海軍士官を描いた小説で彼女の絶筆となった。彼女は過去に取材を受けた際、こう言っている。「戦争は私の体内でまだ消化しきれていない。私は書かねばならないのだと、宿命のようなものを感じた」。

 10月3日時点で、この小説はすでに第6章まで連載が終わっている。彼女の原稿は第一部に20章が描かれ、残りは引き続き毎週連載されるという。(編集EW)

 「人民網日本語版」2013年10月17日

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