李克強総理、中国とASEANの「黄金の10年」を評価
李克強総理はASEAN諸国のメディアの共同インタビューに応じた際、中国・ASEAN戦略的パートナーシップ構築後の10年間について次のように振り返り、双方関係の成果を評価した。
中国とASEANにとって今年は記念に値する年だ。10年前に中国は東南アジア友好協力条約に率先して加盟し、「平和・繁栄志向の戦略的パートナーシップ」をASEANと構築した。中国が地域組織と戦略的パートナーシップを構築したのは初めてであり、中国外交におけるASEANの重要な位置づけがはっきりと示された。過去10年間に国際情勢は激しく変動し、世界経済には調整と発展があった。中国とASEANはチャンスを捉え、平和と発展の大きな流れに乗って、協力の「黄金の10年」を切り開いた。
過去10年間に中国とASEANは戦略対話を堅持し、政治的相互信頼を粘り強く強化し続け、多くの重大な国際・地域問題で相互理解と相互支持を強化した。中国とASEANは実務協力を推し進め続け、発展途上国間で世界最大の自由貿易圏を構築した。中国はASEAN最大の貿易パートナーであり、ASEANは中国第3の貿易パートナーだ。昨年、相互貿易額は4000億ドル以上に達した。これは10年前の5倍だ。相互累計投資額は1000億ドル以上に達した。これは10年前の3倍だ。中国とASEANは人的、文化、民間往来をさらに緊密化した。昨年双方間の人的往来は延べ1500万人に達した。これは10年前の4倍だ。中国はASEAN第2の観光客源であり、双方間のフライトは毎週1000便以上に達している。中国とASEANは常に団結協力し、困難を共に克服してきた。双方はアジア通貨危機を見事に防ぎ止めたうえ、世界金融危機にも適切に対処した。インド洋大津波、SARS、地震など甚大な自然災害や感染症流行の中で共に困難を乗り越え、警戒して助け合ってきた。
中国・ASEAN戦略的パートナーシップが喜ばしい進展を得ることのできたカギは、それが双方の根本的利益に合致し、平和を求め、発展を図り、協力を促す地域の時代的潮流に順応していたことにある。引き続き正しい方向を堅持し、相互尊重、対等な付き合い、善隣友好、互恵・ウィンウィンの原則を堅持しさえすれば、引き続き地域の平和と安寧の維持に尽力し、地域協力を共同で促進し、経済発展と民生改善を先導しさえすれば、中国・ASEAN戦略的パートナーシップは必ずや成功の上にさらに高い目標へと前進し、地域と各国の人々により良く幸福をもたらす。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月9日
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