中国の健康サービス業界 8兆元規模のチャンス (2)
--中国投資情報 4.新薬の発見、医療機器の開発、新型バイオ薬品素材の研究や産業化をサポートする。また、ジェネリック医薬品の製造や、デジタル衣料製品、個人や家庭で使える健康測定やモノのインターネットなどの開発をサポートする。
5.公開性、透明性のある、規範ある運営ができ、平等な競争ができる薬品や医療機器の電子商取引プラットホームの模索と公開。
北京大学国家発展研究所の劉国恩教授は、健康サービスは医療サービスとは違うと指摘する。
医療サービスに求められる前提は疾病で、この要求は柔軟性が低く、サービスの特殊性が強いため、市場メカニズムの作用には限界がある。しかし、健康サービス業界は医療サービスを支点として前後にあるもので、疾病は前提ではなく、病気の予防、軽度化、遅延化が要求され、消費者のニーズは増加すれば、この市場の要求は柔軟に拡大し、市場メカニズムの作用が大きく影響する。重要なのは医療保険資金を節約し、医療効率を高めることにある。
世界の一部の先進国や地域では、健康サービス業界はすでに現代のサービス業界における重要な構成部分となっており、莫大な社会的利益、経済的利益を上げている。例えば、米国の健康サービス業界の規模は中国のGDPの17%にあたり、その他の先進国でも一般に10%前後だ。これに比較して中国は初期段階にあり、産業の規模は小さく、サービスが不足しているほか、健康サービスにはサービス体系が完成されておらず、監督メカニズムも健全に機能していない。開放の程度も偏りがあり、考え方も比較的に後進的であるなどの問題があり、供給不足と資源の浪費などの現象が共存している状態だ。
業界関係者は、中国では基本的に都市住民に全国民医療保険制度がカバーされたといっても、商業健康保険の発展はまだ後進的で、健康保険の保険料が衛生費用全体に占める割合はたったの2.8%だという。今回の「意見」は、中国国内の健康サービス業界、医薬業界、健康保険業界など関連業界に大きな変革をもたらすだろう。(編集EW)
「人民網日本語版」2013年10月17日