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人民銀と欧州中央銀が通貨交換協定 元の地位向上

 中国の中央銀行である中国人民銀行と欧州17カ国の中央銀行である欧州中央銀行がこのほど、総額3500億元(450億ユーロ)の通貨交換協定(通貨スワップ協定)に調印した。期間は3年間で、双方の同意があれば延長が可能だ。人民日報が伝えた。人民銀によると、このたびの協定への調印は中国と欧州諸国との経済貿易往来に支援を提供し、金融の安定を維持するとの狙いがあり、人民銀と欧州中央銀との通貨・金融分野での協力が新たな進展を遂げたことを意味する。

 あるアナリストによれば、人民銀と欧州中央銀が通貨交換協定に調印したことから、人民元が国際市場において吸引力をますます高めていることや、人民元の国際化の歩みが加速しつつあることがはっきりうかがえる。

 人民銀の関係者によると、欧州中央銀と通貨交換の枠組を構築したことで、ユーロ圏の人民元市場の一層の発展に向けて流動性の支援を提供することが可能になり、海外市場における人民元の利用を促進することが可能になり、貿易と投資の利便化にもプラスになる。

 注目に値するのは、これまで人民銀は主に周辺の発展途上国の通貨当局と通貨交換を進めてきたが、今回は発達した経済体の通貨当局との通貨交換であり、人民元の世界的な地位の上昇は明らかだということだ。

 権威筋によると、人民元は今や世界の十大取引通貨の一つだ。国際決済銀行(BIS)がまとめた最新のグローバル外国為替市場取引量調査報告によると、人民元の一日あたり平均取引額は2010年4月の世界17位から今年は9位に躍進し、スウェーデンクローナ、ニュージーランドドル、香港ドルを抜いて、十大取引通貨の仲間入りを果たし、世界での認知度がますます高まっている。国際銀行間通信協会(スイフト)が発表した報告によると、人民元のグローバル市場における占有率は現在1.49%で、12年1月から13年8月までの20カ月間に、外貨との交換量はそれ以前の20カ月間に比べて113%増加した。

 ある資料によると、人民銀は現在、世界の22カ国・地域の中央銀行や通貨当局と総額2兆2千億元に上る二国・地域間の通貨交換協定を結んでいる。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年10月11日

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