八大データ上昇は経済好転の兆し
経済運営の先行指数とされる製造業購買担当者指数(PMI)は、8月に51%となり前月比0.7%上昇した。ボーダーラインの50%を11カ月連続で上回ったことになる。新華網が伝えた。
経済を牽引するトロイカといわれる輸出、消費、投資の各データもさらなる上昇ぶりを示した。8月の対外貿易輸出額は前年同月比7.2%増加し、増加率は前月を2.1%上回った。社会消費財小売総額は名目で同13.4%増加し、増加率は前月を0.2%上回った。1-8月の固定資産投資は前年同期比20.3%増加し、増加率は1-7月を0.2%上回った。
同じく経済運営の先行指標とされる貸出投入量と発電量も8月は一層の反転上昇ぶりを示した。市場の予想を上回り、8月の人民元建て新規貸出は7113億元に上り、前月を114億元上回った。8月の広義マネーサプライ(M2)残高は前年同月比14.7%増加し、前月比では0.2%の増加だった。8月の電力使用量は前年同月比13.7%増加し、増加率は4カ月連続で上昇した。
このような好材料といえるデータに牽引されて、8月の一定規模以上の工業企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)の実質生産額は同10.4%増加し、増加率は前月を0.7%上回り、今年に入って初めて2けたの伸びとなった。8月の財政収入は同9.2%増加し、増加ペースが引き続き拡大した。
ある専門家によると、8月の一連の経済データから中国経済がある程度回復に向かっていることがうかがえる。当然のことながら、こうした勢いが続くかどうかは、しばらく観察する必要があるし、勢いを確実なものにするよう基礎固めをする必要があるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月16日