海外一流校 北京の大気汚染改善に協力
清華大学-ケンブリッジ大学-マサチューセッツ工科大学による低炭素エネルギー大学連盟の未来交通研究センターが正式に設立された。センター長に就任した清華大学の呉建平教授は、「3校は優位性を相互補完し、技術面から北京の大気汚染の改善方法を研究していく」と語った。新京報が伝えた。
同3校は2009年11月、低炭素エネルギー大学連盟を結成した。今年11月5日に設立された未来交通研究センターは、この枠組によって生まれた成果だ。呉教授は5日、「同センターは2014年に、主に二つの取り組みを進める。そのうちの一つが、北京の大気汚染改善の多角的な研究だ。清華大学と中国工程院は現在『藍天計画』(青空計画)を作成し、技術面から大気汚染の改善方法をまとめており、北京市政府の指導者に推薦した」と説明した。
呉教授は、「清華大学は具体的な技術と原理の問題の研究を得意とし、ケンブリッジ大学は大気品質および汚染・気候変動を得意とする。マサチューセッツ工科大学は、持続的な発展が可能で、市民の交通の需要を満たし、同時に過度な汚染と渋滞を引き起こさない都市モデルを得意とする」と語った。
呉教授は、「同センターは企業と提携し、研究成果を迅速に生産力に転化させる」と述べた。
■研究方向の一部
・自動車に質の高いガソリンを使用し、電気動力に切り替え、エンジンのエネルギー効率を高める。
・大気汚染の原因となる粒子状物質を吸引する建築材料、コーティングなどを採用する。
・交通の全体管理を実施し、都市交通を安定化させ、汚染物の排出を削減する。
・スマート交通技術により、重度汚染エリアへの自動車の通行を規制する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月6日