中国各地は連日煙霧に見舞われているが、マスク以外の対策グッズはあるのだろうか?江蘇師範大学の李海涛教授が率いるチームは数年間の取り組みを経て、新型の実用的な煙霧対策用の帽子とジャケットを開発し、国家特許を取得した。この商品は口腔と呼吸系を保護し、目・耳・肌・髪などを全面的に守る。密封性が高く、粒子状物質、花粉、柳の綿などに敏感な人に適している。揚子晩報が伝えた。
海外から帰国した専門家の李教授は、煙霧の科学研究に力を尽くしている。このほど開発した機能性材料「グラフェンカーボンモレキュラーシーブ」の吸着性は、同じ重量の活性炭の20倍に達し、煙霧対策に活用できるとされている。李教授はその多くの科学研究成果により、「煙霧対策の専門家」と呼ばれている。
李教授の新製品には、帽子本体、筒状マスク、透明ウインドウ、防水ポケットが含まれる。マスクは4層で、うち1層は研究チームが独自に開発した、新型無害カーボンナノフィルターとなっている。これは粒子状物質に対して高い吸着性・ろ過能力を持ち、その総合的なろ過の効果は欧州の「EN149:2001 FFP3クラス」に達する。同材料は通気性がよく、使用者が自然に呼吸でき、息苦しいと感じることはない。これはその他の煙霧対策グッズが実現していないことだ。煙霧対策ジャケットには、PM2.5・温度・湿度センサーが搭載されており、着用者の置かれている環境およびジャケット内の環境の大気品質を、リアルタイムで観測できる。李教授が自ら開発したアプリは、現在のモバイルネットワークの流行に沿っている。ジャケットの観測データをブルートゥースでアプリに送り、煙霧の健康への影響を予測することで、人体のリアルタイム観測および疾患の診断が可能になる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月28日