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上海交通大学、無人機で煙霧の分布状況を把握

【中日対訳】

人民網日本語版 2015年12月24日13:38

中国の各都市が冬入り後、煙霧に見舞われている。煙霧を予防するためには、その分布の法則を十分に認識する必要がある。上海交通大学は23日、海洋・建築工学院の彭仲仁教授が率いるチームが長江デルタ地域で、携帯型検査測定装置を搭載した無人機を使い、長期的な大気汚染追跡モニタリング・実験を行ったと発表した。同チームはPM2.5など大気汚染物質の濃度の三次元分布データを収集し、逆転層がPM2.5の拡散に悪影響を及ぼすことと、道路周辺の交通汚染物の分布の法則を証明した。これは煙霧の予報と予防の正確な資料となる。科技日報が伝えた。

実験データによると、高度1000メートル以内の場合、PM2.5の濃度は全体的に見て高度が上がるほど低下する。これは汚染物質が上昇する間、拡散を続けるからだ。しかし逆転層は大きな分厚い蓋のようなもので、汚染物の垂直方向の拡散を妨げ、地上への沈降を促す。これにより逆転層下の地上でPM2.5の濃度が高くなる。

道路上を行き来する車両の排気ガスは、煙霧の「共犯者」だ。同チームのメンバーである路慶昌氏は、「チームは都市の幹線道路、高架道路、交差点など道路周辺の局地的環境で汚染物質のモニタリングを実施した。道路両側の300-500メートル内が、排気ガスによる汚染が最も深刻なエリアで、PM2.5の濃度が高かった。また道路に近づくほど濃度が高かった」と話した。

彭教授は、「チームが使用した固定翼無人機の翼長は4メートルのみで、柔軟に異なる方向を行き来することができる。1度の飛行時間は7時間で、1日に4回飛行する。飛行時間は大気中の汚染物質の分布法則と合わせる。空中モニタリングにより、煙霧の予報をより正確にできる」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年12月24日

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