日本ではゴミ捨ても「生きるためのスキル」  中国でも分別の意識高まる

人民網日本語版 2019年02月28日11:43

「ゴミの分別」を話題にするなら、日本について語らないわけにはいかない。日本においてゴミ捨ては「一大事」であり、誰もがマスターしなければならない「生きるためのスキル」だ。引っ越しすると、まずゴミをいつ出し、どのように分別するのかを確認する。日本人だけでなく、日本に住んでいる外国人もそのノウハウを知っておかなければならない。

日本では、ゴミが細かく分別され、地域によってその方法も異なる。日本人であっても、外国人であっても、引っ越し先の市(区)役所などに行って手続きを行うと、ゴミの分別方法と出し方を詳しく説明するガイドブックを渡される。そこには、どの種類のゴミを何曜日の何時に出せばよいかも紹介されている。

筆者が東京に引っ越してきた時にも、目黒区の自治体が発行するガイドブックをもらった。そこには、100種類以上のゴミの分別方法や、どの種類のゴミを何曜日の何時に捨てなければならないかが紹介されていた。例えば、筆者が住んでいる地域では、生ゴミは火曜日と金曜日の午前7時から9時の間に出し、新聞紙や瓶、缶などの資源ゴミは木曜日の午前7時から9時の間、不燃ゴミは第二・第四土曜日の午前7時から9時に出さなければならない。また、大型家電や家具などは「粗大ゴミ処理手数料」が必要で空気清浄機や炊飯器などは300円、電子レンジは600円を支払う必要がある。

日本では、各世帯が指定の場所にゴミを捨てなければならない。大通りにはほとんどゴミ箱はない。もし、外でゴミが出た場合は、持って帰って捨てなければならない。決められた場所以外の所に捨てると、「不法投棄」となる。誰かが不法投棄しているのを見つけた場合は、通報することができる。日本の法律は、不法投棄をした場合、「懲役5年以下、または1000万円以下の罰金」とはっきり定めている。

しかし、近年、中国でも、「生活ゴミの分別制度実施案」や「『ゴミのない都市』建設活動案」などが実施されるにつれ、ゴミの分別事業が急速に進められている。また、テクノロジーもゴミの分別という問題の解決に新しいアイデアを提供しており、独自に研究開発し、独自に製造したスマート設備を利用してゴミの回收を行っている企業が日に日に増加している。例えば、ゴミの運搬や処理の面では、企業はリアルタイムのモニタリングビッグデータシステムを通して、運搬、処理するゴミの優先順位を定めることができる。そして、ゴミを直ちに回収センターに運び、統一して分別、圧縮、整理し、リサイクル企業に運ぶ。人々の意識を変えるという面において、スマート設備を導入することによって、人々がゴミの分別のメリットをすぐに感じることができるというのが最大の利点となる。設備のパネルの指示に従って操作し、ゴミを捨て、QRコードをスキャンすると、その場で、現金やポイントがもらえたりするといった具合だ。そうすることで、人々はゴミの回収チェーンにおいて、一人ひとりが重要な役割を担っているということを知り、責任感や積極性を向上させることができる。

事実、ゴミの分別事業が発展しているだけでなく、一般の人々の環境保護に対する意識、ゴミの分別に対する意識も高まっている。


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