河北省にある塞罕■国家森林公園(■は土へん貝)の冬の森林は、うっとりするような美しさ(写真提供・人民視覚/撮影・肖克)。
「世界の新たな緑化面積の4分の1は中国によるもの」というアメリカ航空宇宙局(NASA)がこのほど発表した研究結果がホットな話題となっている。それは世界における2000年から2017年までの新たな緑化面積のうち、約25%が中国によるもので、中国の寄与度が世界一だったという結果だ。人民日報が伝えた。
国家林業・草原局によると、ここ20年ほどの間に、中国は森林面積と森林蓄積が「ダブル増加」を続け、世界で森林資源が最も増加した国になった。第8回全国森林資源詳細調査によると、中国の森林面積は2億800万ヘクタール、森林蓄積は151億3700万立方メートル、森林率は21.63%に達した。
この20年ほどで、中国の森林資源と草原資源は急速に増加している。重点プロジェクトが踏み込んで実施され、国民も参加する形での植樹活動が幅広く展開され、部門による緑化活動や社会による造林活動が着実に推進されたことにより、草原の生態保護が絶えず強化され、全国の人工林面積は11億8千万ムー(約7867万ヘクタール)に達し、世界一になった。全国の天然草原面積は60億ムー(約4億ヘクタール)に迫り、総合的草原植生のカバー率は55.3%に達した。
このように中国はより緑化が進んでおり、そこでは重点プロジェクトが重要な役割を果たしている。耕地を森林に戻す退耕還林プロジェクトが1999年にスタートしてから、これまでに造林された面積は累計4億4700万ムー(2980万ヘクタール)に上り、プロジェクト実施エリアの森林率は平均3.6ポイント上昇した。天然林の保護プロジェクトも20年間にわたって実施され、天然林19億4400万ムー(約1億2960万ヘクタール)が効果的に保護された。
中国では北京・天津における砂嵐発生源と砂漠化への対策、湿地回復などの重大生態環境修復プロジェクトが相次いで実施され、実施エリアの植生カバー率が安定的に上昇し、荒地化、砂漠化が効果的に食い止められ、国土の生態環境は目立って改善した。荒地化、砂漠化した土地の面積がモニタリング期間3期連続で「ダブル減少」を成し遂げ、砂漠化した土地の面積は1990年代末の年平均3436平方キロメートル拡大から、現在は年平均1980平方キロメートル縮小へと転換し、「砂漠化が進行して人間が退却」の状況から「緑が増えて砂漠が後退」の状況へという歴史的転換が実現した。現在、中国には自然保護区、森林公園、湿地公園、風景名勝区、地質公園、海洋特別保護区(海洋公園)など各種の自然保護エリアが1万1千ヶ所以上あり、全国の陸地生態系分類の90%、野生動物種の85%、高等植物群の65%、天然湿地の50.3%が効果的に保護されている。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年3月1日