全国政協第13期第2回会議の開幕まで1時間余りとなった3日午後2時頃、人民大会堂内に設けられた全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)初の「委員通路」に、全国政協委員9人が3組に分れて姿を現わし、各国報道陣の取材に応じた。人民日報海外版が伝えた。
「今年末に嫦娥5号を打ち上げ、来年はロケット探査機を打ち上げる予定だ」。最初に通路に姿を現わした、中国月探査プロジェクトのチーフエンジニアである呉偉仁委員の言葉に、報道陣は驚喜した。休眠モードから自ら「覚醒」したばかりの月面探査車「玉兎2号」の状態は良好だという。
聯通研究院院長の張雲勇委員は「5Gは中国が質の高い発展へと歩むうえで助けとなっている。5Gスマホは今年後半に少し市場に出回り、来年の両会の時期には大規模に市場に出回る」と語った。
湖南省生態環境庁副庁長の潘碧霊委員によると、昨年、長江流域の国家水質モニタリングスポットの「水質優良率」は87.5%に達し、洞庭湖のリン濃度は38%下がった。
世界保健機関(WHO)前事務局長の陳馮富珍委員は「中国は世界の衛生協力において数多くの働きをし、大国としての責任感を示している。グローバル化の時代、感染症は急速に拡大する。各国・地域は突発的疾病を防ぎ、コントロールするためのシステムと能力を構築するべきだ。中国はこの分野ですでに世界をリードしている。中国国際緊急医療チームは、WHOの認証を得た初の国際緊急医療チームの1つだ。これは中国の緊急医療チームがすでに世界一流のレベルに達していることを意味する」と語った。
故宮博物院で行われた文化イベント「上元の夜」では、夜間入場券の入手難が議論の的となった。故宮文物医院院長の宋紀蓉委員はまず、入場券を入手できなかった人々におわびの言葉を述べた。また「2016年にオープンした故宮文物医院は、世界初の『文化財医院』だ。今後、故宮は大学と協力して、中国初の文化財医学院を設立する」と語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年3月4日