中国は4月に第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムを迎える。2年前に第1回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが北京で成功裏に開催され、29カ国の首脳及び140以上の国と80余りの国際組織の来賓が出席した。これによって「一帯一路」の広範かつ積極的な国際的影響力がはっきりと示された。2018年末時点で、第1回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの成果のうち269件が完成または常態化され、10件が推進中であり、実行率は96.4%に達した。中国側と「一帯一路」共同建設協力文書に調印した国は、すでに150余りの国と国際組織に上る。習近平国家主席の首唱した「一帯一路」は、すでに中国が世界に向けて提供する最大かつ広く歓迎される国際公共財、国際協力の重要プラットフォームとなり、盛んな生命力と明るい展望をはっきりと示している。(文:賈秀東・中国国際問題研究院特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
これはまず、「一帯一路」イニシアティブが時代のテーマに符合し、時代の潮流に順応しているためだ。「発展が第一の重要任務である」。これは中国にとって真理であり、他の国々にとってもそうだ。「一帯一路」イニシアティブの本質は経済協力イニシアティブであり、さらに国際発展協力の枠組だ。その中核となる理念は、インフラ及び各方面の相互接続を通じて、沿線国の経済協力を強化し、各国の共同発展を促進することだ。インフラと相互接続面の欠陥は、「一帯一路」沿線国が一様に直面している問題だ。「一帯一路」イニシアティブは発展に焦点を合わせ、各国の発展上のニーズに符合している。中国はインフラなど重要プロジェクトの建設及び生産能力協力を重点に、引き続き金融サポート、投資環境、リスク管理、安全保障など肝要な問題をしっかりと解決し、高い質、高いスタンダード、高い水準で「一帯一路」共同建設を推進し、各国の人々により良く幸福をもたらす。
「一帯一路」イニシアティブがこれほど多くの国々に受け入れられた1つの重要な要因は、その際立った特徴である互恵・ウィンウィンにある。新たな国際発展協力プラットフォームである「一帯一路」は中国の発展に着眼し、中国の世界進出を推進し、一層の改革開放という中国のニーズを満たすと同時に、世界経済の連動式発展にも着眼し、中国発展のチャンスを沿線各国と分かち合い、中国発展の「急行」に各国が「相乗り」することを歓迎している。「一帯一路」イニシアティブは包摂性と柔軟性を備えており、どの国もそこから自国の発展上のニーズに合致し、中国と、さらには第三国と協力・ウィンウィンを実現できるプロジェクトを見出すことができる。「一帯一路」建設において、中国側は常に協力・ウィンウィンの原則を堅持し、各国の利益と関心に配慮し、発展戦略の連携を重視し、協力の最大公約数を探し求め、各国の強みと潜在力が十分に発揮されるようにしている。
「一帯一路」イニシアティブが国際的に高い評価を得ることができたのは、常にオープンで透明性の高い運営をしているからだ。「一帯一路」には「黄金の法則」がある。すなわち「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合い」、協力において各国は平等であり、協力の範囲は開かれたものであり、協力の成果は共有されるということだ。中国は地政学的角逐をせず、「一帯一路」イニシアティブを地政学的道具にせず、閉鎖的・排他的な小グループを作らない。中国はこれまで他国に強要したことはなく、いわゆる「受け入れがたい条件」を課したことも一切なく、オープンで透明性のある対等な協議を堅持している。「一帯一路」協力の枠組で実施されるプロジェクトは、いずれも国際法と国際関係の基本準則に合致し、国際的に広く行われるビジネス・ロジックと運営モデルにも合致している。
新しい事物の発展は、どれも順風満帆とはいかないものだが、時代のニーズに合ってさえいえれば、生命力に満ちるものだ。「一帯一路」イニシアティブの下で、さらに多くの協力プロジェクトが根を下ろし、花を咲かせ、実を結び、世界に活力を与え、沿線各国の経済的・社会的発展に力強い原動力を与えると、われわれは信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年2月14日
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