中国有人宇宙飛行工程弁公室は4日、中国の宇宙ステーション飛行任務がまもなく実施されることを明らかにした。今年下半期、宇宙ステーションの中核モジュールや長征5号Bキャリアロケット、初飛行となるペイロードなどが海南文昌衛星発射センターに運ばれて発射準備が行われる。その後、長征5号Bキャリアロケットの初飛行が実施される計画だ。新華社が伝えた。
世界最先端の宇宙ステーションを構築するためには、規模が大きく、人による長期的な管理を必要とするスペースアプリケーションの課題を解決することが、中国の有人宇宙飛行プロジェクトの「3段階」の発展戦略における最終段階の任務目標となっている。計画では、宇宙ステーションが2022年ごろに完成する。これは、中国が長期にわたり軌道上で安定して運行する国のスペースラボで、中国の有人宇宙飛行の総合的な応用効率を大幅に向上させることができるとみられている。
今年は、中国の宇宙ステーション建設任務のカギとなる年。現在、宇宙ステーションの中核モジュールで、運搬任務を担う長征5号Bキャリアロケットの研究開発が着々と進んでおり、今年末には発射センターで、初飛行に向けて実験が行われる見込みだ。宇宙ステーション飛行任務を担う宇宙飛行士も計画に基づいて、選抜と訓練を急いでいる。中核モジュールのペイロードは、プロトタイプの研究開発を積極的に展開し、その他のシステムもプロジェクトの全体計画に基づいて各準備作業が急ぎ進められている。
中国は一貫して、尊重し合い、平等で、ウィンウィン、透明で開放的という原則を堅持し、有人宇宙飛行の分野の国際交流、協力を積極的に展開している。また、中国の宇宙ステーションが世界の重要な国際テクノロジー協力・交流のプラットフォームとなるよう推進している。今年6月、中国有人宇宙飛行工程弁公室は、国際連合宇宙局(UNOOSA)と連携して、宇宙科学応用・協力プロジェクトの厳選を行い、複数のプロジェクトの実施をスタートさせた。
宇宙ステーションの研究開発任務を実施するとともに、有人月面探索の実施に向けた基礎を固めるため、次世代有人宇宙飛行・運搬ロケットや次世代有人宇宙船などの特定項目プロジェクトの実施に向けた作業や有人月探査計画の研究論証、関連のコア技術の研究開発も急ぎ進められている。
16年9月15日に発射され軌道に投入された宇宙ステーション試験機である天宮2号は現在安定して運行しており、さまざまな開拓試験、ペイロード実験を実施中で、今年7月以降に軌道を離れる計画だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月6日