世界6大マラソン大会の一つである東京マラソンが3日午前、小雨がぱらつくなか行われた。今年の東京マラソンは後方支援で多くの革新を行った。そのうち大きな見どころとなったのは、初めて使用された中日協力スマートヘルメット緊急救援指揮システムだ。これは中国の「第一反応」社と、日本の国士舘大学、東京マラソン財団が共同開発したものだ。新華網が伝えた。
このヘルメットには通信機能、GPS測位システム、カメラが搭載されている。SOSボタンを押すだけで、緊急救援本部と連絡できる。レスキュー隊員がヘルメットをかぶると、本部はリアルタイムで現場の隊員の位置を把握し、連絡を維持できる。緊急救援を必要とする人が直ちにプロの救護を受けられるようにする。今年の東京マラソンの緊急救援システムは、このヘルメットを35点使用した。
「第一反応」は「黄金の4分緊急救援」フルシーンソリューションを提供する中国ハイテク企業であり、中国陸上協会マラソン委員会の医療サービス提携先でもある。東京マラソンが始まってから13年で初めて、中国テクノロジー企業が後方・技術支援に参加した。
今年の東京マラソンの緊急救援の責任者である、国士舘大学教授の田中秀治氏によると、東京マラソンでこのヘルメットが使用されるのは今回が初めてで、マラソンなどの大型スポーツイベントにおける医療サポートの重大な技術革新となった。このヘルメットは日本のマラソン大会で、心肺停止した3人の選手の救助に成功している。今後は日本ひいては世界の医療サポートと緊急救援指揮方法を変える可能性がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年3月4日