太陽光無人機、宇宙LANの建設で段階的な成果

人民網日本語版 2019年03月19日11:21

中国航天科工集団第三研究院への取材によると、同研究院が提唱した近宇宙太陽光無人機により宇宙LANを構築する「飛雲プロジェクト」は、地上及び海上のユーザーに対して広範囲・長期間の通信保障を提供できる。同プロジェクトは現在、複数回の独自飛行の実証実験を無事に遂行しており、空中プラットフォームに基づく通信応用の応用実験に成功し、段階的な成果を上げている。新華社が伝えた。

近宇宙太陽光無人機は太陽光を動力源とし、飛行中に外から主体的にエネルギーを吸収し、数日さらには数カ月にわたり連続飛行する新型プラットフォームだ。飛行高度は近宇宙に達し、飛行高度が高く、航続時間が長く、使用とメンテナンスがシンプルといった特長を持っている。ある意味では、「準衛星」としての特徴を持っており、現在の国際的な研究の焦点になっている。

同研究院が開発した太陽光無人機は高揚抗比空力特性を実現した上で、無人機の飛行制御の難易度を引き下げた。超軽量・超強力複合材料の機体構造を採用し、無人機の耐風能力と環境適応力を高めた。高効率エネルギー動力システムを採用し、無人機の長時間飛行の信頼性を大幅に高めた。

同研究院の張紅文院長は「各種サブシステムの組み合わせにより、太陽光無人機は飛行高度が高く航続時間が長いという際立った優位性を発揮するため、緊急通信保障、リモートセンシング測量、気象観測などの各分野で幅広く応用できる。応用の幅広い将来性を持っている」と話した。

張氏によると、同プロジェクトは太陽光無人機が搭載する宇宙LAN通信設備により、地上基地局のネットワークのカバー範囲を遥かに上回り、地域の制限を受けない「同伴型」ネットワーク接続サービスを提供できる。地域内のユーザー情報の相互接続を実現し、かつユーザーのIPデータ、音声、動画などの業務データに伝送リンクを提供する。基地局を設置しにくい地域に効果的な通信ネットワークカバーソリューションを提供するとともに、自然災害発生により地域の通信施設が故障している場合に、被災地の通信能力を速やかに回復することができる。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年3月19日

  

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