顔認証決済に隠された安全リスク (2)

人民網日本語版 2019年03月26日14:58

◆顔認証の安全、監督管理が不可欠に

利便性を高める新技術の発展に対して、消費者は自らの財産とプライバシーを守るにはどうするべきだろうか。呉氏は「インターネット時代では、すべての人が透明になる。例えばネットに接続すればその動きを識別されることになる。これは回避できない時代の流れだ。消費者が自らの情報安全を守るためには、プライバシー安全の意識を高める必要がある」と指摘した。

例えば巨額の決済であれば銀行が配布する動的暗号生成装置やUSBキーなどを使用する。公共エリアでは無闇にWi-Fi(特にパスワード不要の)を使用しない。接続したとしても振込や決済などの操作を行わない。金融情報がハッカーから盗まれることを防止する。ショートメールにリンク先が含まれても軽率にタップしない。トロイの木馬に感染しやすく、スマホがハッカーからコントロールされる可能性がある。QRコード、特に出処が不明なQRコードを無闇にスキャンしない。ウイルスやトロイの木馬が含まれる可能性があり、資金を直接盗まれる可能性もある。スマホでアプリをダウンロードする際には、その権限の設定をチェックし、必要な権限のみを開放する。

多くの企業が、集めた写真と顔の生物的特性データの減感処理を施すと称しているが、呉氏はその効果は低いと指摘した。プライバシー保護は企業の自制だけでなく、政府が業界に統一基準を設定するよう促し、プライバシー保護の壁を築く必要がある。

呉氏は「インターネットの時代において、利便性と安全性を兼ね備えることは難しい。絶対に安全な技術は存在せず、技術は補助的手段に過ぎない。ユーザーは安全意識を高め、業界は自制的になり、関係機関も監督管理を強化しなければならない。こうすることで個人の資産とプライバシーの安全をより良く守ることができる」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年3月26日

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