浙江省温州市人民政府と鹿城区五馬街道、アリペイ(支付宝)が共同で創設した、全国初の「顔認証決済」システムを導入した商店街が、鹿城区五馬街にこのほど登場した。現金もクレジットカードも携帯電話さえも不要で、顔認証だけで買い物することができる。この新しいスマート商店街に訪れた客は驚きを隠せない様子だった。人民日報海外版が伝えた。
「顔認証決済」は、スマート商業圏を建設する上での措置の一つ。デジタル化を革新とするスマート商業圏は、現在、五馬に百年続いてきた古い街や、さらには温州市民の消費モデルを変えつつあり、都市の消費クオリティを絶え間なく高め、より強い購買力を引き出す原動力となっている。温州市は2017年9月にはすでにアリペイと共同で、信用・生活消費・商業経営を基盤としたモバイル・スマート都市の建造に取り組んでいた。中国決済清算協会がこのほど発表した「2018年モバイル決済ユーザー調査研究報告」によると、全国で89.1%のユーザーが、「バーコードを利用したモバイル決済を受け入れることができる」と答えた。アリペイの統計データによると、温州市民の「オフライン消費」ランキングは全国第5位だった。
温州市は2018年、他に先駆け、デジタル経済を「5年で倍増」という発展目標を打ち出し、クラウドコンピューティング・ビッグデータ・AI(人工知能)など新世代の情報技術発展の推進を継続し、情報技術と実体経済の深いレベルでの融合を促進し、デジタル都市建設を前向きに進めるとの方針を示した。約100項目の手続の「外出不要」オンライン処理、立体交通による外出、モバイル決済など全てを網羅するスマート手続が実現したことに続き、温州は、杭州に続き、浙江省で2番目のデジタル化モデルチェンジを実現したモデル都市となる可能性が高いとみられている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年1月21日
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