気温が上がり、日本各地で桜の季節を迎えており、毎年恒例の花見に出かける人も少なくない。また関連のイベントも続々と開催されている。同時に多くの企業もこうした「サクラノミクス」の波に乗り、ビジネスチャンスを逃すまいと躍起になっている。
東京都の中心に位置する日本橋は今年、「桜フェスティバル」を開催し、多彩なイベントを実施。うち、デジタル技術を駆使したサクラカーペットは、光の輪の中に人が入ると、光の花びらが舞い、自分が満開のサクラを咲かせているかのよう感覚を体験することができる。
なかでも、高さ8メートルのデジタルアート「桜の木」には約10万球のLEDが飾られ、夜になると色が変わり続け、この上もなく美しい風景を作り出す。さらに、約100張のサクラ提灯が飾られ、昔ながらの商業地としての日本橋一帯が桜色に染まり、幻想的な空間となる。周辺の店舗約200店もこれに合わせてサクラ関連の商品を販売し、夜になると多くの「花見客」でにぎわっている。
レンタルスペース業者も、部屋内にサクラを飾り、1時間5000円で「インドア花見」ができるサービスを打ち出している。花見をしながら宴会ができるムードを十分体験できるため、同サービスは好評を博しており、全国約100ヶ所のレンタルスペースの予約件数が昨年の3倍以上になっているという。
花見を楽しんでいるのは日本人だけではない。今年は多くの中国人観光客も花見をするために日本を訪れている。旅行サイト・携程(Ctrip)の統計によると、今年オンライン予約できる花見がテーマの日本旅行商品は3000件を超えている。なかでも、豪華クルーズに乗って日本に行く商品は、花見シーズンでも大幅に高騰せず、ホテル代を考慮する必要もないため、コストパフォーマンスが高くなっている。今年の花見シーズンには、中国人観光客100万人が日本を旅行し、100億元 (1元は約16.6円)を消費すると予測されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年4月2日