「青団」とは清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月5日)に江南エリアで食べられる伝統的な季節のもち菓子で、その色合いや味わいから春の息吹を感じることができる。新華網が伝えた。
2016年春に上海の老舗「杏花楼」が売り出した塩漬け卵と肉松(肉でんぶ)の餡を草餅で包んだ「咸蛋黄肉松青団」は、たちまちネットで人気を集めて「網紅青団」と呼ばれるようになり、現在も「購入個数限定」の人気商品となっている。今春、杏花楼が新たに売り出した鶏肉とベーコン餡の「鶏絲培根青団」も「咸蛋黄肉松青団」に負けず劣らずの人気ぶり。また杏花楼は「青団」の「青(草餅の色)」という伝統を打破し、桜のシーズンに合わせてピンク色の「奇異粉団」を売り出し、イチゴ味の餅でクリームとフルーツの餡を包むという春らしい味わいを生み出した。小さな「青団」だが、そこには伝統も、ネット人気も詰まっており、商品の開発から人々の手元に届くまで、春の話題を提供している。(編集TG)
「人民網日本語版」2019年4月4日