「一帯一路」、6年間の歩み (2)

人民網日本語版 2019年04月16日10:38

各国の企業や民衆は、「一帯一路」が大量の実務協力プロジェクトをもたらし、全く新しい市場と雇用を創出したと感じている。現在、「六廊六路多国多港(6経済回廊・6ルート・多数国家・多数港湾)」という主要な協力の枠組みが次第に形になってきており、中国ラオス鉄道や中国タイ鉄道、ハンガリー鉄道、インドネシア高速鉄道、グワーダル港などいくつかの模範的効果を備えた協力プロジェクトが、実質的な進展を得ている。

協力成果の「可視度」の高さから、「一帯一路」に対する関係各方面の信頼感が上昇の一途を辿っている。金融・経済・ビジネス専門チャンネル米CNBCは、「『一帯一路』は、世界各国の企業の財務報告・会議にますます頻出するようになった」と報じている。GEの予測によると、同社の今後数年間の「一帯一路」沿線における営業収入は2桁台の増加を実現すると予測している。金融大手のシティグループは、「一帯一路」沿線国家に投資する企業に対して、全面的なサービスを提供している。中国企業が沿線国と地域に建設した経済貿易協力区は82ヶ所に上り、約30万の雇用を創出した。

この約6年間で、「一帯一路」建設を通じて、沿線の多くの地域は、発展によって徹底的な変貌を遂げた。先祖代々、山間部で農耕や狩猟で生計を立てていたラオスの村の村民はもはやそうした労働から解放され、家には電気が引かれ、子供たちは夜になると灯油のランプで勉強する必要がなくなった。アリスという名前の女性は、ケニア初の女性列車運転士になった。居住環境は大幅に改善され、収入も以前の3倍に増え、彼女の人生には全く別の道が開けた。独デュイスブルグ港の2017財政年度の収入は2億5千万ユーロ(約320億円)を実現し、貨物取扱量は30%増、伝統産業の伸び悩みに苦しんでいた旧工業基地に再び青春の輝きが戻ってきた。

国際発展とグローバルガバナンスの複雑極まるシステムの中で、「一帯一路」は、ひとつの新たな出来事になったと言える。これは、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」という「新しい」グローバルガバナンス理念の設計であり、中国のような発展途上国が呼びかけた「新しい」国際協力の提案であり、現代のグローバルガバナンス変革分野での現象レベルでの実践ともなった。

現在、「一帯一路」共同建設の「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」の革新理念は、国連など主要国際機関の成果文書に組み入れられている。国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、「『一帯一路』の提唱は、経済協力の分野にとどまらず、経済協力を通じて世界の経済発展モデルを改善し、グローバル化のさらなる健全化を目指し、国家ガバナンスとグローバルガバナンスの道を推進するものだ」とコメントした。

ルクセンブルクと成都を結ぶ中欧班列が先ごろ開通し、機械・電気製品や食品、医療器具などの欧州産製品を積載したコンテナ41個が、拡大の一途をたどる中国市場に輸送された。輸送力がますます高まっている中欧班列は、経済局面を立て直す現実的な力というだけではなく、「一帯一路」によってもたらされる連結効果を象徴する存在であり、保護主義や孤立主義といった逆風から世界経済を守り、プラスのエネルギーを提供する存在だと、多くの人が感じている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年4月16日

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