習近平国家主席の重要演説 貴重な信頼感と原動力【国際時評】

人民網日本語版 2019年06月29日14:55

6月28日、第14回主要20ヶ国・地域首脳会議(G20サミット)が日本・大阪で行われた。習近平国家主席が出席して重要演説を行い、世界経済情勢とグローバルガバナンス整備に関する中国の主張を掘り下げて詳述し、中国のさらなる市場開放に向けた重大措置を発表し、再び曲がり角に立った世界経済の発展にはっきりとした方向を指し示し、協力・ウィンウィンと共同発展に向けた中国の歴史的役割を明らかにした。(文:任寰宇)

国際世論の見方によると、大阪でのサミットが世界から高く注目されているのは、現在、保護主義と一国主義が蔓延し続け、貿易・投資の紛争が激化し、グローバル産業局面と金融の安定が打撃を受け、世界経済の運営リスクと不確定性が目に見えて増大していることにその原因がある。G20メンバーは総人口が世界の3分の2を占め、国内総生産(GDP)が世界の90%に迫り、貿易額が世界の80%に迫り、世界経済成長に対する責任は重大だ。この重要なタイミングに、G20は国際経済協力の主要フォーラムとしての役割をどのように発揮して、世界経済の安定化装置になり、グローバル成長の触媒装置になり、グローバル経済ガバナンスの推進装置になり、各国国民によりよく幸福をもたらすだろうか。

経済グローバル化は一連の曲折に直面し、世界経済は今、新旧の原動力が交替する時期に入った。歴史の経験が証明するように、世界経済の長期的発展の原動力は革新(イノベーション)に端を発する。体制・メカニズム変革が発揮する活力と創造力、科学技術が進歩して生み出した新産業と新製品は、度重なる重大な危機の後で世界経済が苦境を抜け出し、復興を実現したことの根本だ。世界経済のデジタル化が時代の大きな潮流となった今日にあって、習近平主席は質の高い世界経済という発展方向を鮮明に打ち出した。問題に切り込むポイントを正確に探り当て、構造改革の推進に力を入れ、デジタル経済を発展させ、相互接続を促進し、社会保障を整備し、未来の発展情勢に適した産業構造、政策の枠組、管理システムを構築し、経済運営の効率と強靱性を高めることこそ、質の高い発展を実現する正確な道筋だ。

パートナーシップはG20の最も貴重な財産だ。習近平主席はG20メンバーにパートナーシップを発揚し、相互尊重、相互信頼の態度に基づき、平等な協議を行い、小異を残して大同につき、溝を管理・コントロールし、共通認識を拡大するよう呼びかけ、大国の指導者としての戦略的視野を示した。団結は溝に打ち勝ち、ウィンウィンは私利に取って代わるからこそ、G20メンバーは同舟相救い、心を一つに力を合わせ、世界経済が衰退の淵を離れ、復興成長の軌道を歩むよう推進する。今日、曲がり角に立った世界経済はこのようなパートナーシップをより必要としている。

習主席は演説の中で、「改革と革新を堅持し、成長の原動力を発掘する」、「時代と共に進み、グローバルガバナンスを整備する」、「困難を乗り越え、発展のボトルネックを打破する」、「パートナーシップを堅持し、溝を適切に処理する」の4点を提起し、力を合わせて質の高い世界経済を構築するための中国プランを提供した。

世界2位のエコノミーとして、中国は長年にわたり世界経済の成長を促進し、グローバルガバナンスを整備するために重要な貢献を行い、責任ある大国の役割を果たしてきた。2回の「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力サミットフォーラムを成功させ、「一帯一路」共同建設の質の高い発展を推進した。アジアインフラ投資銀行(AIIB)を提案し設立して、グローバル経済ガバナンスにプラスのエネルギーを注入した。共に話し合い、共に建設し、共に分かち合うグローバルガバナンス観と人類の運命共同体構築の理念を提起し、協力・ウィンウィン、共同発展の実現を推進した。中国はガバナンスの新理念を提起し、協力の新プラットフォームを構築し、発展の新原動力を開拓し、これはG20の設立の趣旨と高度に合致する。保護貿易主義と一国主義が害をなす背景の中、中国の理念と行動の意義は深い。「さらなる市場開放」、「主体的な輸入拡大」、「ビジネス環境の継続的改善」、「平等待遇の全面的実施」、「経済貿易交渉を大いに推進」など、習主席はサミットでこうした対外開放の重大措置5項目を発表し、中国がこれから絶えず実際の行動で厳粛な承諾を実践し、G20が力を合わせて質の高い世界経済を構築するための行動チームになるよう率いていくとはっきり述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年6月29日

  

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