中国は常に自国の事を達成する方針を堅持している。これは困難を迎え撃ち、危機をチャンスに変えるうえでの鍵だ。国内外で明らかに増えているリスクと試練を前に、中国は適時適切にマクロ政策の反循環調節を行い、積極的な財政政策と穏健な金融政策を引き続き実施し、供給側構造改革と6分野における安定政策「六穩」政策を着実に推し進め、外部からの影響を積極的かつ効果的に軽減している。8月以降、一連の重大な措置を相次いで打ち出してきた。消費者心理を安定させ、消費者信頼感指数にてこ入れする政策措置を20件打ち出し、自由貿易試験区を6つ新設し、地域経済の新たな発展の布石を打ち、資本市場改革をさらに深めた。独週刊誌「フォークス」は最近「欧米の多くの学者は、中国が欧米よりも経済安定化手段を多く持つことを認めざるを得ない」と指摘した。
中国経済の成果は、中国が現在、発展目標の実行を真剣に推進し、発展の勢いを維持し、自国民に幸福をもたらし、世界各国の人々にも恩恵を及ぼすべく努力していることを、世界の人々に告げている。ひるがえって、一心不乱に経済貿易摩擦をエスカレートさせている米側の一部の者を見ると、他国に損害を与える「ブーメラン」をひっきりなしに投げて、最終的にまた自分の所に戻ってきて打撃を受け、世界市場の不確定性を高めてもいる。米国経済は成長率を下方修正し、輸出が減少し、企業投資が低迷し、8月の消費者信頼感指数は2012年以来最大の下げ幅を記録した。全米供給管理協会(ISM)の最新統計では、8月に米国の製造業PMIは2016年1月以来の最低水準である49.1にまで下落した。また、景気判断の境界線である50を割ったことで、米製造業の悪化が示された。他の国際機関の統計では、8月の米製造業PMIは2009年9月以来の最低値にまで落ち込んだ。これらは、貿易戦争に勝者はなく、経済貿易摩擦のエスカレートは中米両国にとっても、世界にとってもマイナスであることを十分に物語っている。
経済グローバル化の時代の経済発展は、実力と知力に力を入れ、協力・ウィンウィンに依拠するものだ。リスクと試練を前に、中国には危機をチャンスに変え、持続的で健全な経済発展を維持するに十分な自信と能力がある。何かの手段に訴えれば中国発展の大勢を抑え込むことができると考える企ては、結局は現実的結果を出すすべがないのだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年9月5日