中国の世界記録 3万トンのバスターミナル288メートル平行移動

人民網日本語版 2019年09月18日14:57

中国のあるインフラプロジェクトがまたギネス記録を更新した。福建省厦門(アモイ)市の後溪長距離バスターミナルのメイン建築平行移動プロジェクトによる288.24メートルの平行移動距離で「建築物全体の平行移動の幅」のギネス記録として認定された。科技日報が伝えた。

◆3万トンのターミナル、288メートル移動し90度回転

厦門後溪長距離バスターミナルのメイン建築の建築面積は2万2800平方メートルで、総重量は3万トン以上。これは凱旋門2.5個分に相当する。メイン建築は地上3階建てで、地下2階となっている。平行移動プロジェクトはこの5階の建物を288メートル平行移動し、西向きから北向きに90度回転させる必要があった。

平行移動プロジェクトは2018年5月に始まり、今年4月1日に成功した。中国で平行移動面積と重さが最大の、移動距離が最も大きい単一建築物並行移動記録を更新した。

◆なぜ、どのようにして平行移動するのか?

平行移動は福厦高速鉄道の建設スペースを確保すると同時に、ターミナルの既存の資源を最大限に活用することを目的とした。

平行移動の安定性を確保するため、プロジェクトチームは交代歩行型プッシュ平行移動技術を採用した。同技術が国内の平行移動プロジェクトで応用されたのは今回が初。

メイン建築の下部には横向きに平行移動が可能な500個以上のジャッキが取り付けられた。これをA組とB組に分け交代させることで建築を持ち上げ、敷設したレール上に移動した。

中国の新たな世界記録更新を見た海外のネットユーザーは、「中国はインフラ工事の王者だ」と驚きの声をあげている。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月18日

  

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