多様化する中国のナイトタイムエコノミー 文化消費が新たなコンテンツに

人民網日本語版 2019年09月20日15:59

このほどの中秋節(旧暦8月15日、今年は9月13日)連休期間には、中秋の名月をより楽しむために、各地でナイトタイムエコノミー(夜間経済)の「あの手この手」が繰り出された。ナイトタイムエコノミーが力を増し、最近の文化旅行市場の持続的な盛り上がりもあって、文化旅行消費は「夜食」以外の新たな商機になってきた。「工人日報」が伝えた。

広東省仏山市の建築会社で設計を手がける王永明さんは、中秋連休期間は休日出勤で里帰りできなかったため、仏山順徳図書館のナイトイベント「妙なる夜の中秋のひととき」に参加した。「今までは仕事の後や休日には、友人と酒を飲むか食事するか、カラオケに行くことがほとんどだった。でもしばらくすると飽きてしまい、夜にたくさん食べるのは体に良くなかった。順徳図書館のナイトカルチャーイベントに参加して、とても新鮮だった」という。

この王さんのように、都市の夜間消費商品にこれまでより高い要求をするようになった消費者はますます増えている。北京良辰光啓旅遊文化有限公司の市場ブランド部門責任者の何海涛さんは、「ここ数年、ナイト文化観光が多くの観光客の消費体験を豊富にし、消費の安定成長を促進する重要な足掛かりになり、消費者層の規模、消費額、ユーザーの属性も大きく変化した」と述べた。

このほど発表された「2019年阿里巴巴(アリババ)『ナイトタイムエコノミー』報告」によると、夜間は消費の「ゴールデンタイム」だ。午後9-10時は淘宝(タオバオ)の取引がピークを迎え、一日の消費に占める夜間の割合は36%を超える。午後11時から翌日午前3時までの間に、天猫(Tmall)では数万人が「一番遅くまで起きていて、一番高いアイクリームを買う」。午後7時から翌日午前6時まで、権威ある信用調査会社が動いていない時間帯には、インターネット銀行の小規模・零細企業向け貸出業務が26%も占めるという。

また複数機関の報告によると、ネット経済に牽引されて、夜間飲食消費が急速に増加したと同時に、映画や芸術鑑賞などの文化消費も夜間消費の新たなコンテンツになりつつあるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年9月20日

  

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング