みずほ銀行本店(東京都)で26日午前、2019年「みずほファイナンスセミナー」の修了式が行われた。今回の研修コースは5日間の日程で行われ、中国の各大手銀行や金融機関などから金融関係者21人が参加し、「世界経済と日本経済の現状と展望」や「日本産業の動向」、「日本の株式市場の回顧と展望」をテーマとした複数の講座を聴講。さらに企業視察も行い、日本経済の現状、日本の産業と株式市場の発展見通し、みずほ銀行の国際戦略などについて学び、交流した。人民網が伝えた。
講座で示された調査データによると、世界経済の中心はアジアにシフトしつつあり、アジアの新興国では、中産階級の拡大や収入レベルの急速な向上にともなって、消費市場規模も急速に拡大している。供給面では、中国企業の国際的地位が急上昇している。「フォーブス・グローバル2000」で、中国企業の数はすでに日本を超え、米国に次いで2位となった。2030年代には、中国経済の規模は世界一に躍り出ると予想されている。一方、少子化の進展など社会問題が際立つ日本は、新技術の応用に着目し、外需の拡大に力を入れ、国際競争力の向上と社会的課題の解決に努めなければならない。目まぐるしく変化する金融環境を前にして、みずほ銀行は金融ソリューションと付加価値で顧客ニーズの構造的変化に対応し、新たな成長分野に経営資源を集中的に投入し、みずほのグローバル業務ネットワークを十分に活用して、企業価値を高め、経済と社会の持続可能な発展に寄与していく計画だ。
みずほ銀行の今井誠司副頭取執行役員は修了式を取り仕切り、研修コースのすべての受講者に修了証書を授与した。今井副頭取は、「今回のみずほファイナンスセミナーには、日中金融市場や産業発展の方向といった分野に関する広範な内容を盛り込んだ。各受講者がセミナーに参加した経験を仕事に応用し、中国経済の発展と日中間の経済交流において積極的役割を発揮することを望んでいる」と述べた。今井副頭取はさらに、「日本の各大手銀行・金融機関のうち、『部』レベルで中国事業を展開しているのはみずほ銀行だけであり、この点からみずほ銀行が中国市場を重視していることが分かる。みずほ銀行は今後も引き続き努力し、中国企業及び日中企業の交流・協力深化をサポートしていく」とした。
みずほ銀行は1979年から毎年、中国の金融業界関係者を日本に招いてみずほファイナンスセミナーを開催している。研修内容には日本経済・金融関連の専門講座と企業視察などが含まれ、今年で開催40周年を迎える。現在では、みずほファイナンスセミナーに参加した中国の金融業界関係者は1300人を超えた。受講者たちはそれぞれの分野で活躍しており、中国経済の発展と中日間経済交流に積極的役割を発揮している。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年9月27日