中国科学院科技戦略コンサルティング研究院、中国科学院文献情報センターはクラリベイト・アナリティクスと共同で、「研究フロンティア2019」報告書と「研究フロンティア注目度指数2019」報告書を発表した。それによると、今年の10大科学分野全体国家研究フロンティア注目度指数ランキングのうち、米国が最も活況を呈し世界一となった。中国は2位。3位から5位はそれぞれ、英国、ドイツ、フランスだった。中国と米国の差がさらに縮まっている。科技日報が伝えた。
「研究フロンティア2019」報告書は、10の高度集合するビッグサイエンス分野のうち100のホットなフロンティア、37の新興フロンティアを選択した。関連学科の発展の流れを客観的に反映している。「研究フロンティア注目度指数」と「研究フロンティア2019」を踏まえた上で、世界主要国の上述したフロンティア分野における研究の活況の程度を評価した。
今年の研究フロンティア注目度指数ランキングでトップのフロンティアを見ると、米国の順位がトップのフロンティアは80で、全137の58.39%を占めた。中国は33で約24.09%を占めた。英国は7、ドイツとフランスはそれぞれ1。
10大分野を見ると、中国は化学・材料科学分野、数学・コンピュータ科学・工学分野及び生態・環境科学分野で1位になった。農業・植物学・動物学分野、地球科学分野、生物化学分野、物理学分野、経済学・心理学及びその他の社会科学分野で2位になり、全体的に優れた成果を上げた。しかし臨床医学分野は9位、天文学・天体物理学分野は11位に留まり、米国との開きが大きく、依然として大きな弱点となっている。全体的に見ると、中国は複数の分野で成果を上げているが、10大科学分野の発展が依然として不均衡で、大きな窪地が存在する。今後の発展においては、競争の優位性、圧力、課題が共存することになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月27日