「全国医療保険電子版証書」の導入セレモニーが24日、山東省済南市で開催された。「医療保険電子版証書」は中国全土の医療保険オンライン業務で利用できる唯一の身分証明書で、河北省と吉林省、黒竜江省、上海市、福建省、山東省、広東省の7省(市)の一部の都市でこの日から、段階的な導入がスタートした。中央テレビニュースが報じた。
「全国医療保険電子版証書」は、全国基本医療加入者が国家医療保障情報プラットフォーム上で加入者であることを示す唯一の証書で、加入者は同証書を使って、医療保険に関する検索や保険料納付、受診、薬の購入、地元以外の病院での受診、医療保険の登録内容変更など、医療保険関連の手続きを行うことができる。加入者は国家医療保険局から認可を受けている国家医療保険アプリや微信(WeChat)、支付宝(アリペイ)などを通して、アクティベートし、利用を開始できる。
山東医療保障局の仇氷玉副局長によると、加入者は今後もこれまでと同じく医療保険カードを使って精算できるほか、身分証明書、スマホ、さらに手ぶらで顔認証システムを使って受付手続き、受診、精算、検索などのサービスを利用できる。
国家医療保障局計画財務・法規司の曹文博副処長は、「中国全土で、自然人の身分と紐付けするスタイルを採用する。つまり、この証書が中国全土で加入者の身分を証明する唯一のアイデンティとなる。今後、当局は医療保険電子版証書の機能の整備や応用の推進を加速させるほか、同証書を使って中国全土で医療保険業務の手続きができるよう取り組む」としている。国家医療保障局によると、来年、中国は統一した医療保険基準情報システムを構築し、地域によって基準が異なることが原因の管理の面での問題、ネックを解決していく。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年11月25日