世界の銀杏の起源はほぼ中国 研究で明らかに

人民網日本語版 2019年10月31日14:44

銀杏は有名な森の生きた化石で、その祖先の起源は2億4500万年前まで遡ることができる。地質時代の複数の世界気候変動及び人類歴史時代の人類活動の干渉を受けたが、銀杏は依然として生存し、そして世界で広く栽培されている。現生の銀杏は古い銀杏家族の唯一の生き残りで、大昔の祖先の様子を忠実に留めている。扇形で凹みのある葉は2つに分かれることがあるが、これは化石においても現実においても同じだ。北京日報が伝えた。

中国科学院植物研究所の葛頌氏が率いるチーム、浙江大学の傅承新氏・趙雲鵬氏のチーム、華大遺伝子研究院の3者が協力し、世界から代表的な銀杏のサンプルを545点集めた。これらの銀杏の樹齢は100年近くで、樹木の直径は50センチ以上。世界の銀杏の自然分布範囲、有名な巨木をほぼ網羅した。銀杏のゲノムサイズは10Gb以上で、人類の3.4倍に当たり、545本の銀杏で44Tbの大量のデータが生まれた。これらのデータの分析により、銀杏の進化の歴史、避難所及び進化の潜在力が明らかになった。

個体群の遺伝構造と動的歴史のシミュレーション・分析により、銀杏が中国で東部(浙江省の天目山を代表とする)、西南(貴州省の務川、重慶市の金仏山を代表とする)、南部(広東省の南雄、広西チワン族自治区の興安を代表とする)の3カ所の避難所があることが分かった。大巴山脈と湖北省大洪山に分布する銀杏は、南部と西南部の個体群が氷河期に形成した混合種で、更新世後期(51万年前から14万年前)の複数回の氷河期により異なる避難所による分化が生じ、また異なる避難所の固有の遺伝成分の混合が促進された。これにより種の水準でこの生きた化石の高い遺伝変異が維持された。世界が極端な気候に見舞われると、種の痕跡が次第にこれらの避難所に収縮されていく。気候が好転すると、再び外の世界に広がることになっている。

同研究により、世界に分布する銀杏のほぼすべてが、浙江省天目山を代表とする中国東部個体群を起源としていることが分かった。銀杏が欧米よりも先に日本や韓国に移っており、また欧州の銀杏の起源がこれまで考えられてきた日本ではなく中国であることが分かった。これは銀杏が避難所から中国のその他の地域、さらには世界に移る中で果たした人類の重要な役割を証明しており、現在の銀杏の世界的な分布構造の基本的な原因が明らかになった。

この研究成果はこのほど、国際的な学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」(電子版)に掲載された。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年10月31日

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