発行枚数は1億2千万枚もあり、予約登録時間は11月21日から24日まで4日間もあるにもかかわらず、収集愛好家の情熱はこれを上回った。21日早朝に予約がスタートした泰山普通記念硬貨(泰山コイン)が市民たちの間で大人気となり、オンラインでは予約開始から10分もたたないうちに完売し、オフラインでも午前10時前に売り切れた。朝6時から並んだ人もいたという。「銭江晩報」が伝えた。
今回発売される泰山コインは額面5元(1元は約15.4円)、全国で1億2千万枚が発行される。浙江省では535万枚、うち杭州地区では125万枚が発行される予定で、予約できる枚数は1人20枚までだ。
泰山コインはなぜこれほど人気なのか?
杭州市のベテラン硬貨収集愛好家の孫さんは、「今回発行される泰山コインは中国で初めて発行される変形デザインの記念硬貨で、これまでのような円形デザインではなく、角が丸みを帯びた正方形をしている。この独特の外観だけでも収集する価値がある」と述べた。
孫さんは泰山コインの写真を示しながら、「この泰山コインのデザインは非常に精緻で、特にモチーフの選定では、かなり苦労したとみられる。泰山の南天門、十八盤、玉皇頂が取り入れられたほか、泰山の精神と人的・文化的ムードを顕彰する松の木、荷物運びの労働者、日の出、石刻が、小さなコインの中にすべて精緻に刻まれている」と説明した。
浙江省収蔵家協会の専門家は、「市民の多くは泰山コインの独特の外観に魅力を感じている。また泰山は中国で初めて文化と自然の両面に優れた複合遺産として登録された世界遺産であり、泰山モチーフの記念硬貨は比較的新しく特別感がある。おまけに今回発行されるコインは額面5元と高額ではなく、一般市民も買うことができる。そこでこの泰山コインはとりわけ人気を集めたのだろう」と分析した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月23日