中国のシングル経済の年間消費規模は13兆元(1元は約15.5円)に達する見込みだ。シングルの57.69%が、「孤独を紛らわすために消費する」としており、さらにそのうちの40%以上が、「毎月大体1千元から3千元を消費する」といい、3%は「3千元から5千元を消費する」という。シングルの消費の特徴をみると、便利さを求めて、自分のために、精神的なよりどころとして、自分を高めるために消費をするのが主な方向性だ。「経済日報」が伝えた。
1人で映画を見る、1人で街をぶらぶらする、1人で食事をする、1人で旅行する。これはシングルの大多数にとっての日常生活だ。データによると、全国のシングル人口は2億4千万人に達して、総人口の15%を占める。北京、上海、広州などの一線都市はシングルが最も多く分布する地域だ。シングルは自分たちのことを「シングルドッグ」などと自嘲するが、1人で行動する日々の中でも、「こじんまりとして美しい」暮らしの中の特別感を演出することは十分に可能だ。
もちろん、特別感を演出し、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)を高めるにはお金が必要だが、家族のための支出がないシングルは、比較的ゆとりをもってお金を使える状況にある。こうして億単位のシングルが巨大な消費市場を支え、新しい消費の動向━━シングル経済をもたらすようになった。
シングル経済の概念を最も早く提唱したのは経済学者のカラム・マッカーシー氏で、2001年に英誌「エコノミスト」の中で初めて打ち出された。当時はシングル経済の対象を女性に限っていたが、今では品格があり、高い品質のシングルライフを追求するより多くの人々を対象とした呼称になった。
シングル経済は日常の衣食の各方面に及び、シングルたちは「自分1人の力で」高々と「爆買い」の旗を掲げる。関連機関の試算では、中国シングル経済の年間消費規模は13兆元に達する見込みだ。シングルの57.69%が、「孤独を紛らわすために消費する」とし、そのうちの40%以上が、「毎月大体1千元から3千元を消費する」といい、3%は「3千元から5千元を消費する」という。シングルの消費の特徴をみると、便利さを求めて、自分のために、精神的なよりどころとして、自分を高めるために消費をするのが主な方向性だ。
シングルがもたらす巨大市場に直面して、企業側もあの手この手を繰り出す。1人向けの飲食サービスや個人向けオーダーメイド旅行、小型のキッチンツールやミニサイズの家電製品が登場し、付き合いという側面の大きい火鍋さえ今は1人で食べるのが流行中だ。