重慶市永川区の楽和楽都景勝地で飼育されているチンパンジーの「渝輝(ユイフイ)」は、飼育員が衣服を洗ったり、野菜を切ったりするのを見るといつも興奮して躍り上がって喜んでいた。飼育員の徐正坤さんの説明によると、「渝輝」は最初に飼育員が服を洗うのを目にした時、全神経を集中させてその様子を見つめていた。2回目、3回目はさらに興奮した様子だったため、ちょっとした面白い実験をしてみることになったという。それは、チンパンジー館屋外運動場の水場のそばにTシャツと石けん、洗濯ブラシを置いておくというもの。「渝輝」は屋外に出てくると、特に何も教えられていないにもかかわらず、自分から水場のそばに向かい、もの珍しそうにTシャツと石けん、ブラシを見つめ、大好きなおもちゃをみつけた子供のように、石けんを手にして上手に服を洗い始めた。手で服をもんだり、石けんを塗ったり、服を絞ったり、洗濯ブラシでこすったりしているうちに手が泡だらけになると、どうやら飼育員が髪を洗う様子を思い出したらしく、自分の頭を洗い始めた。その様子はなんともユニークで可愛かった。水場のそばでしばらく服を洗った後も、「渝輝」はまだ満足しきれない様子で、これらの「おもちゃ」を岩の上まで持っていき、その後ももみ洗いをするしぐさを続けていたという。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年12月11日