人民日報は「国紀平」名の31日付論説で「極めて複雑な現在の国際環境の下、中米が第1段階の経済貿易合意に達したことは中国と米国にとって有益であり、世界全体の平和と繁栄にとって有益だ」と強調した。人民日報が伝えた。
論説は「中米双方が平等と相互尊重を基礎に第1段階の経済貿易合意に達すると、太平洋両岸、さらには全世界の市場が直ちに前向きな反応を示し、双方が問題解決の方向に向けて一歩前進したことを歓迎した」と指摘。
「大国間の関係において困難は避けがたいが、主軸は何か?相互衝突ではなく相互協力であり、相互抑止ではなく相互促進だ」と強調した。
論説は「今日、1年余り続いている中米経済貿易摩擦を詳細に見ると、人々はなおさらに次のような現実が理解できる。経済と技術は世界を1つに結んでおり、中米間の利益は融合が進んでいる。協力の中で溝が生じることは避けがたいが、強権が正義を押し潰すことはできず、協力こそが最良の選択だ。米側は対中貿易摩擦を仕掛けたが、中国側はいかなる最大限の圧力にも決して屈服せず、国家の核心的利益と国民の根本的利益を断固として守っている。戦いを恐れず、粘り強く交渉する。中国側は終始理性と冷静さを保ち、両国の共通利益と世界貿易秩序の大局を守る観点から、対話と協議による問題解決を堅持し、最大限の辛抱強さと誠意を持って米側の示した懸念に応じ、『小異を残して大同につく』姿勢で溝に適切に対処し、様々な困難を克服し、実務的解決策を示し、両国間の経済貿易協議を推進するために苦しい努力をしている」と指摘した。
また、1972年のニクソン米大統領訪中を振り返り、この訪問が人々にもたらした重要な啓示として「当時隔絶の硬い氷を打破して太平洋を越えた握手を実現するのであれ、現在困難を克服して溝を管理するのであれ、必要なのは非凡な戦略的観点と卓越した政治的知恵だ」と指摘した。
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