米国がイランに対する追加制裁を発表したうえ、制裁が中国側団体にも及んでいることについて、外交部(外務省)の耿爽報道官は13日「中国とイランは国際法の枠組で互恵友好協力を実施してきた。これは合理的・合法的であり、第三国の利益も損なわないものであり、尊重され、保護されるのが当然である」と指摘。中国側団体に制裁を科すという誤ったやり方を直ちに止めるよう米側に促した。
【記者】米側はイラン高官8人に対する追加制裁を発表した。制裁は中国側団体にも及んでいる。これについて中国側としてコメントは。当該分野でイランとの協力を継続するか。
【耿報道官】中国側の原則的立場は非常に明確であり、一方的な制裁及びいわゆる「管轄権の域外適用」に一貫して反対している。制裁の頻繁な発動及び制裁による脅しは全く問題の解決にならないと考える。国際関係の処理においては国連憲章の趣旨と原則及び国際関係の基本準則を遵守し、対話と交渉など平和的方法で互いの摩擦や溝を適切に解決するべきだと中国側は一貫して主張している。
中国側は各者に対して、物事自体の是非曲直を尊重し、政治的解決という大きな方向性を堅持し、実際の行動によって中東・湾岸情勢の沈静化と緩和を後押しし、地域の平和と安定を共同で守るよう呼びかける。
(米側の発表した制裁に中国側団体も含まれることについて)中国とイランは長年、国際法の枠組で、各分野で互恵友好協力を実施してきた。これは合理的・合法的で、第三国の利益も損なわないものであり、尊重され、保護されるのが当然である。我々は米側に対して、中国側団体に対する制裁という誤ったやり方を直ちに止めるよう促す。我々はまた、自らの合法的権益を断固として守る。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年1月14日