劉鶴副総理「中米は双方の懸念を解決し、互恵・ウィンウィンを実現すべき」

人民網日本語版 2020年01月17日14:22

中米両国が15日に米国の首都ワシントンで経済貿易協議の第1段階合意文書に正式に署名した後、中米包括経済対話の中国側代表を務める劉鶴副総理(中共中央政治局委員)が合意の署名について説明し、記者の質問に答えた。人民日報海外版が伝えた。

【劉副総理】中米両国は15日、経済貿易協議の第1段階合意文書に正式に署名した。双方の結んだ合意は、WTOのルールと市場原則に合致し、互恵・ウィンウィンという中米間の経済貿易協力の本質を体現しており、中国にとっても、米国にとっても、全世界にとってもプラスとなるものだ。見通しを安定させ、繁栄を促進することのできるこの合意は、全世界の生産者、消費者、投資者の利益にかなう。これは単なる経済合意ではなく、それ以上に世界の平和と繁栄に関わる。

合意への署名後、中国側は米側と共に努力して、平等及び相互尊重の原則を堅持し、合意の約束を遵守し、合意内容をしっかりと実行すべく努力する。これと同時に、双方は互いの核心的な懸念に配慮し、両国間の経済・貿易の発展及び経済・金融の安定に資する事を多く行うべきだ。

中米関係は最も重要な二国間関係の一つだ。両国は政治制度やイデオロギーの面で相違があるが、それでも多くの利益を共有しており、溝を管理・コントロールし、協力・ウィンウィンの方法を見出すことができる。今回の協議で私は、現在国際社会には中米双方が溝を適切に解決することを望むという共通認識がすでに形成されており、両国民もこうした問題をうまく処理することを強く望んでいるということを深く感じた。

(合意への評価を問われ)世界の二大エコノミー及び国際問題に重要な責任を負う両大国である中米が大局に立って第1段階の合意に達したことは、中国にとっても、米国にとっても、全世界にとってもプラスとなることだ。経済的には、この合意は現在の貿易摩擦・緊張を緩和し、市場の不確定性を除去する助けとなる。見通しを安定させ、自信を増強し、チャンスを創造し、繁栄を促進することのできる合意だ。政治的には、合意に達したことは中米関係全体の安定した健全な発展を維持し、良好な国際環境を築き、世界の平和と発展を促進するうえでプラスだ。だからこそ、中米が合意に達したことが発表されると、中米両国及び国際社会、金融市場はこれを一致して歓迎し、世界経済の安定と発展にプラスのエネルギーが注入されたのだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年1月17日

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