ウイルスの経口感染、いかに予防すべきか

人民網日本語版 2020年02月03日13:56

 医学界では、今回の新型コロナウイルスは唾液や接触により感染が広がっていると一般的にされている。しかし最新の研究によると、これにはさらに経口感染(糞口感染)の可能性があるという。新たな「技」を身につけるウイルスに対してどのように備えるべきかとびくびくするネットユーザーがいる。環球時報が伝えた。

国家衛生健康委員会が2日に開いた記者会見において、中国疾病予防管理センター伝染病処の馮録召研究員は「武漢市、深セン市、さらには米国初の症例において、感染が確認された患者の糞便から新型コロナウイルスが検出された。この現象はウイルスが消化器内で複製し、存在することを物語っている。しかしこれが経口感染であるのか、ウイルスを含む唾液が煙霧質を形成することで感染が広がるのかについては、疫学調査や研究による更なる証明が必要だ」と説明した。 

取材に応じた専門家によると、いわゆる糞口感染とは当然ながら「糞を食す」という文字通りの意味ではない。病原体が糞便により体外に排出された後、手や食べ物がそれによって汚染された場合、口を通じて体内に入り他人に感染させることを意味する。これはどのような結果をもたらしうるのだろうか。専門家によると、感染者が排便後に水で流した場合、糞便に含まれるウイルスが水の衝撃を受け空気中に漂い、次にトイレを使用する人も呼吸により感染する可能性があるという。 

鐘南山院士は、新型コロナウイルスの経口感染の可能性を非常に重視する必要があると述べた。湖北省や江西省の一部地域ではおまるを使用する習慣があり、さらにはこれを池に入れて洗うこともある。確かに感染防止に注意する必要がある。

馮氏は「新型コロナウイルスの主な感染ルートは現在、近距離の唾液による感染、間接的な接触による感染が中心的だが、経口感染の問題もこまめな手洗いの重要性を示している。食前、排便後にこまめに手洗いをすることが、依然として非常に重要な手段だ」と強調した。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年2月3日

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