中国第36次南極科学観測隊の一部のメンバーが9日、中国の長城基地と同じキングジョージ島にあるブラジルのコマンダンテ・フェラス基地(以下「同基地」)を訪れた。中国南極科学観測隊を代表し、この中国企業が建設を担当した科学観測基地を訪問した。新華社が伝えた。
同基地の代表者であるルイス氏は、中国第36次南極科学観測隊の夏立民隊長ら一行を招待し、同基地のメイン建築である実験室、食堂、寮などを見学した。
同基地は1984年に稼働開始したが、2012年の火災で破壊された。ブラジルが2015年に行った基地再建の国際入札で、中国電子進出口有限公司(以下「同社」)が落札し、建設を担当することになった。今年1月15日には同基地の落成式が行われた。
同社の同基地施工担当者の劉立成氏は取材に対し、「新基地の建設は、南極の過酷な自然条件や物流、交通など数多くの困難を克服した。新基地の延べ面積は約5000平方メートルで、東エリア、西エリア、技術エリア及び一部の単体施工プロジェクトが含まれる。基地全体で60人以上を収容できる」と説明した。
同社の同基地建設プロジェクトチームマネージャーである焦陽氏は、「プロジェクトは複数の新技術を採用し、グリーンで環境に優しいエネルギーの利用を十分に考慮した。基地全体に安全で快適な環境空間を提供する。現在は設備調整や研修などを行っている最中で、来月正式に引き渡される見通しだ」と述べた。
ルイス氏は「基地内ですべてが正常に運営中だ。双方のエンジニアは緊密に連携し、設備運営メンテナンス及び関連調整などを行っている。基地建設を協力のスタートラインとし、連携を強化し、将来的により多くの分野で科学観測協力を展開したい」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年2月12日