現在、世界中が中国における新型コロナウイルス肺炎の感染状況に注目している。封鎖措置がとられている湖北省武漢市だけでなく、中国各地で春節休暇が延長になったり、在宅勤務に切り替わったりと、多くの人が外出を制限した自宅での「自己隔離」を行っている。すっかり家に引きこもる状態が「常態」となってしまったこの春節、暇を持て余した中国の人々はどのように過ごしていたのだろうか?人民網が伝えた。
料理の道を究める
外出が制限されるということは、当然ながら外食も不可。出前は利用できるものの、配達員がマンションの敷地内に入れず、家まで届けられなくなったりしているため、普段あまりやらない自炊をしてみたり、これを機に様々な料理に挑戦する人も。そして微信(WeChat)のモーメンツやショート動画共有アプリ「抖音(Tik Tok)」などでそれぞれの「戦果」を披露し、称え合っている。
ひとり遊びを極める
家族と同居している場合は、退屈する子供たちのために親たちが工夫して遊びやゲームを考え出している。なかにはついつい子どもよりもエキサイトしてしまう親たちも。一方でネットには「達人」並みのひとり遊びも次々登場。水槽で飼っている魚で釣りを楽しんだり、ひとりマージャンなんて序の口。イチゴの種の数を数える人もいれば、ミカンの「帝王切開手術」、春節時期のテレビ鑑賞に欠かせないおやつのヒマワリやカボチャの種の皮を使ってミッキーマウスを作ってしまう強者も。
エンタメの道を貫く
そして忘れてならないのがエンターテインメント。中国各地で春節の廟会(縁日)も中止となっているなか、自宅で少しでも春節気分を味わおうと、手作り獅子舞を始める人。テレビを見ているだけでは飽きたらず、思わず英雄たちと酒を酌み交わす人もいれば、名場面の再現をしてみたり、ついには自ら舞台(実はベッド)に華々しい衣装(実は布団)で登場し、大スター気分を満喫。ここまでくるともう誰も止められない。
すでに一部の地域では段階的な出勤も始まっているが、まだまだ外出制限など家に引きこもりがちな状況が続くとみられている。困難な中でも笑いを失わないこうした前向きな姿勢で、この困難を是非乗り切ってもらいたいと思う(文・イラスト・玄番登史江、袁蒙)。
イラストで知ろう!イマドキ中国
人民網ではもっと身近なスタイルで今どきの中国を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中国ってこんな国なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。
「人民網日本語版」2020年2月14日