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【イラストで知ろう!イマドキ中国】赤だらけになる中国の年男と年女

第13回

人民網日本語版 2020年01月21日10:05

中国のいわゆる「年明け」は春節(旧正月、今年は1月25日)で、春節が明けると、新しい干支を迎えることになる。そして日本に「年男・年女」があるように、中国でも自分の干支の年を迎えた人を「本命年」といい、まさに「赤だらけ」になってその1年を過ごすことになる。今回はそんな中国の「年男・年女」について紹介していこう。人民網が伝えた。

日本とは真逆の意味を持つ中国の「年男・年女」

日本では「年男・年女」は、自分の干支が代表となる年なので、その年の歳神の加護を多く受ける事ができ、「縁起の良い年」とする地域が多い。実際、正月の飾りつけや節分の豆まきなどは「年男・年女」が担うことからも、全体的に「縁起が良い」ととらえられていることがわかる。一方、中国では「縁起の悪い年」としており、日本における「厄年」のような扱いになっている。

中国の「年男・年女」の必須アイテムは赤!

そんな厄災から身を守るため、中国の「年男・年女」たちは邪気を払う色とされている赤色のアイテムを身につける。毎年、春節前の時期になると、中国のデパートの下着売り場などが赤一色になるのはこのためだ。赤色の下着一式から赤い靴下、赤いベルト、赤い紐を使ったアクセサリーまで何でもある。律儀な人になると1年中、赤い下着を着ている。そう、まさに「私、脱いだらスゴいんです」というオールレッドスタイルなのだ。

根強い人気の赤いアイテム

とはいえ、ますますオシャレになってきている若者たちにしてみると、そんな赤い下着やベルトなどはダサいので着ないという人が多い。なかにはこういった風習は全く信じないという人もいるものの、携帯ケースやアクセサリーを赤にしたりして、オシャレに取り入れている若者も多い。なぜなら「中国紅」という色を表す言葉もあるくらい、赤という色は中国人にとって世代を問わずめでたい色であり、人気の色だからだ。伝統芸能である京劇で赤い隈取(紅臉)は関羽などの正義漢の役が多く、ネットの人気者は「網紅」と言い、「紅紅火火」といういかにも燃えだしそうな中国語の言い回しは経済的に豊かな生活を表している。今年はアナタもそんな赤いアイテムを身につけ「燃えるような」1年を過ごしてみてはいかが?(文・イラスト・玄番登史江、袁蒙)。

イラストで知ろう!イマドキ中国

人民網ではもっと身近なスタイルで今どきの中国を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中国ってこんな国なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。

「人民網日本語版」2020年1月21日 

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