孔鉉佑駐日大使「助け合う隣人の道」

人民網日本語版 2020年02月13日10:31

新型コロナウイルスの感染による肺炎との戦いを前に、日本を含む世界各国の民衆が中国国民と共に立ち上がっている。このほど日本から寄付された物資の写真がSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上で反響を呼んだ。物資の包装箱に「山川異域、風月同天」(山川、域を異にすれども、風月、天を同じうす)という8つの漢字が記されていたからだ。中日両国は共に漢字文化圏に属し、日本の民衆はこの短い数文字で特別な温かみと感動を伝えた。(文:孔鉉佑・駐日本中国大使。人民日報掲載)

この8つの漢字の裏には、1300年近く前の中日友好交流史の美談がある。当時、正にこうした言葉に心を動かされて、両国で共に名高かった鑑真和尚が仏教の戒律を伝えるため日本への渡航を6回試みた。時代は移ろい、今日日本の民衆の善行が、この8つの漢字に新たな意味を与えた。中日は一衣帯水で、人的交流が活発で、利益が深く融合していると同時に、自然災害や重大な感染症など様々な危険を前に苦楽を共にしている。こうした中日両国が共に経験してきた災難や感染症は、長年助け合ってきた両国民の隣人の道を鏡のように映し出している。

2008年の四川大地震発生後、日本各界が積極的に支援の手を差し伸べ、日本からの救援隊と医療隊が被災地で人々を救ったことを中国国民は今も覚えている。2011年の東日本大震災後、中国の政府、民間各界、および在日華僑・華人、日本の中国系企業、中国人留学生が次々に行動を起こし、日本の被災者のために寄付を行い、見舞い、支援したことを日本の友人たちも常に口にする。現在、相手のことを我がことのように感じ、苦難を共にする友情が、新型肺炎との戦いの中で再び表れている。

日本の二階俊博自民党幹事長、斉藤鉄夫公明党幹事長、茂木敏充外相、菅義偉内閣官房長官ら党・政府要人が、習近平国家主席の指導下で新型肺炎の拡大を阻止する中国政府・国民の力強い措置に敬意を表し、中国で新型肺炎が発生したのは自らの親戚や隣人が病気になったのと同じことだと考え、中国側を全面的に支援する考えを表明している。

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