労働節(メーデー)に合わせて5月1日から5日までが5連休となる中国。旅行に出かけても安全なのだろうか?出かけるとすればどんなことに注意しなければならないのだろう?中国疾病予防管理センターの研究員・馮録召氏は23日、国務院共同対策メカニズムの記者会見で、「最近、感染者の報告がないほとんどの地域は比較的安全だ。しかし、警戒を続けなければならない。高齢者や慢性疾患を抱える人、妊婦などハイリスクの人々に、旅行は勧められない」との見方を示した。新華社が報じた。
馮氏は、「旅行に出かける場合は予防に注意しなければならない。近場に、混雑期を避けて行くことを勧める。人気の観光スポットや観光スポットの混雑している時間帯はできるだけ避け、密閉された空間で行われる娯楽も避けたほうがいい。他の地域に旅行に行く計画をしている場合は、最近、感染者が報告されていない地域を選ぶべきだ。そして、事前に観光地に連絡して、感染拡大防止対策について確認し、指示に基づいて準備をしなければならない。また、移動中に使用するマスクや手の消毒剤なども用意したほうがいい」と呼びかけた。
飛行機や列車などの交通機関を利用する場合は、秩序を守り、乗務員の指示に従い、常にマスクを着用し、手を清潔に保ち、後で何かあった場合に調べることができるように、切符をきちんと保存しておいたほうがいい。
旅行先でも、秩序正しく列に並び、ソーシャル・ディスタンスを保ち、咳エチケットを守る必要がある。また宿泊先については、衛生的なホテルを選び、部屋にいる間は換気を保つべきだ。そして、「もし、旅行先で発熱や咳、倦怠感などの症状が表れた場合は、すぐに近くの医療機関を受診しなければならない」とした。
食事に関しては、交通機関を利用している間は、できるだけ食べたり飲んだりすることを控え、観光スポットでは、できるだけ持参した食品を食べるようにしたほうがいい。もし、レストランを利用する場合は、清潔なレストランを選び、間隔を空けて座ったり、片側に座って食べるようにしたりして、他の人と1メートル以上の距離を保つようにする必要がある。その他、「大勢での食事はできるだけ避け、自分の身の回りの世話をすることができない赤ちゃんなどを連れてレストランで食事をしたりするのも避けたほうがいい。もし、大勢で一緒に食事する場合は、取り箸や取り分け用のスプーンなどを使用するようにしたほうがいい」とアドバイスしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月26日