中国がGDPマイナス成長でも経済発展に自信がある理由は?

人民網日本語版 2020年04月26日10:00

新型コロナウイルスの打撃を受けて、今年第1四半期(1-3月)の中国の国内総生産(GDP)は20兆6504億元(1元は約15.2円)となり、不変価格に基づく計算では前年同期比6.8%減少した。国民生活をみると、生産や生活の秩序が次第に回復するにつれ、雇用情勢は全体として安定をみせ、全国的に大規模なリストラは行われていない。同期の全国都市部の新規雇用者数は229万人だった。3月の都市部の調査失業率は5.9%で、2月より0.3ポイント低下した。(文:屈暁東・陝西省社会科学院副研究員、西北大学公共管理学院博士課程在学中。「経済日報」に掲載)

客観的にみて、感染症の流行中にこうした数字を達成することは決して簡単なことではない。経済成長率は低下したものの、産業チェーンは全体として打撃を耐え抜き、14億人の基本的生活は力強く保障された。

感染症が発生し、食料の安全保障をめぐる複雑な情勢に直面して、中央政府は相次いで的を絞った政策措置を打ち出し、春の耕作シーズンへの感染症の影響を最大限軽減し、今春の穀物作付面積が全体的に安定し、農業用物資の供給が全体として保障されるよう確保した。同期の農業(作物栽培業)の付加価値額は同3.5%増加した。現在、全国の主要農業エリアは全体として農業に適した気候条件になり、春の耕作は順調に行われ、冬小麦の生育状況は全体として前年と通年を上回り、夏季収穫穀物は豊作が期待できる。

感染症の打撃を受けて、経済は下ぶれ圧力が増大し、多くの企業や業界の経営発展がこれまでに経験したことがない困難に見舞われた。現在、各地域の各当局が一連の政策措置を打ち出すのにともなって、全国的に企業活動と生産活動の再開が加速的に推進されている。4月15日現在、全国の中小企業業務再開率は84%に達した。業界別にみると、第二次産業の再開率は生産型サービス業を上回り、生産型サービス業の再開率は生活型サービス業を上回った。地域別にみると、各地域の業務再開率は同時進行の状況となり、25省(自治区、直轄市)で再開率が80%を超え、湖北省も急上昇の勢いをみせる。企業のタイプ別にみると、「専門性が高く、技術力が高く、独特で、イノベーション型の」中小企業は再開率が中小企業全体の水準を上回った。

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