王毅部長が欧州歴訪で伝える4つのメッセージ

人民網日本語版 2020年08月26日14:24

王毅国務委員兼外交部長(外相)はイタリア現地時間25日、首都ローマで、同国のディマイオ外相と共同記者会見に臨んだ。新華社が伝えた。

今回の欧州歴訪の目的とメッセージに関する質問に、王部長は次のように述べた。

今回の欧州歴訪は、新型コロナ対策で引き続き欧州と連携するためのものだ。今年、新型コロナウイルスの感染拡大が猛威を振るう中、中国と欧州の助け合いは、新型コロナ対策における国際協力の模範となった。中国側が、中国の感染状況が深刻な時に欧州から差し伸べられた支援の手を忘れることはなく、ましてや欧州が同様の苦境に陥っている時に袖手傍観することはあり得ない。すでに中国は国内の感染状況を有効にコントロールしており、引き続き各国と新型コロナ対策のノウハウを分かち合い、必要なサポートを行い、欧州が一日も早く新型コロナに完全に打ち勝つ手助けをすることを望んでいる。

今回の欧州歴訪は、欧州の団結と発展を引き続き支持するためのものだ。団結し、安定した、繁栄する欧州は欧州にとってプラスであるだけでなく、世界にとってもプラスだ。これは中国側にとって一貫した明確な立場であり、戦略的な判断でもある。現在、新型コロナ感染症の影響を受けて、欧州の発展は新たな試練に直面している。中国側は欧州が引き続き統合プロセスを推進することを、実際の行動によって断固支持する。欧州の団結と発展という歴史的プロセスにおいて、中国側は終始信頼に値する戦略パートナーだ。

今回の欧州歴訪は、中国と欧州の関係を引き続き強固にし、推進するためのものだ。中国・欧州関係の発展が双方の人々に大きな幸福をもたらすと同時に、世界の発展にも重要な貢献をしてきたことは事実が証明している。現在、中国と欧州の関係は全体的に良い発展基調にあるが、外部からの様々な離間行為さらには破壊行為を受けてもいる。このため双方は共通利益の観点から、信念を固め、妨害を排除し、困難を克服して、中国・欧州関係の健全で安定した発展を維持するべきだ。

今回の欧州歴訪は、世界の平和と発展を引き続き維持するためのものだ。現在、世界各国は新型コロナ感染症による打撃だけでなく、一国主義、保護主義及び冷戦思考の復活といった多くの脅威と試練にも直面している。世界の二大文明、二大パワーとして、中国側は欧州側と意思疎通と協力を強化し、国連創設75周年を契機に、多国間主義を礎とする国際体制を共同で維持し、人類の歴史を引き続き正しい方向へ、前向きに邁進させるためにしかるべき貢献をすることを望んでいる。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年8月26日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| 写真記事