連日、新型コロナウイルスの国内症例が多数確認されている河北省石家荘市で、濃厚接触者や二次接触者を集団隔離する臨時施設「黄荘公寓」の建設が急ピッチで進められている。1部屋18平方メートルの広さの部屋3000室を設置する計画で、トイレや浴室、水道、電気のほか、ベッド、布団、机、椅子、空調設備、給湯器、Wi-Fiなどの生活必需品が完備されるという。
1分1秒を争うように、一夜のうちに土地が平らにならされ、雑草が除去され、コンクリート打ちがなされ、プレハブハウスがクレーンで次々と設置されている。石家荘の集団隔離臨時施設は、「チャイナスピード」で建設が進められているのだ。
第一陣の車両にはプレハブハウスが合わせて600セット積み込まれ、今月13日夜に現場に到着。15日には、3000セット全てが到着する予定となっている。
13日早朝から、建設プロジェクトのうちの最初の下水管の敷設作業が始まり、建設が全面的にスタートした。同日、通信システムの設置も始まり、作業員が昼夜問わず作業して、今後のインターネット接続の需要に備えて、ブロードバンドやWi-Fi環境を整えた。
14日も1日中、隔離施設の建設が急ピッチで進められ、3000人以上の作業員が24時間交代制で作業を進めた。
同じく昼夜問わず働いているのが、石家荘の電気供給会社12社の施工チームだ。それらチームは15日午後12時までに、集団隔離臨時施設への電力の供給を開始しなければならない。特に、今は寒さが厳しくなっているため、隔離される人のための空調設備が必須となっている。(編集KN)
1月14日に撮影された石家荘市の集団隔離臨時施設の建設現場(ドローンで撮影・楊世堯)。
1月14日、建設現場で、電気供給設備を設置する国家電網石家荘供電公司の作業員(撮影・楊世堯)。
1月14日、コンクリート打ちをする作業員(撮影・楊世堯)。
施工現場の様子(ドローンで撮影・楊世堯)。
「人民網日本語版」2021年1月15日