中国、「動画社会化時代」への突入が加速

人民網日本語版 2020年12月01日15:10

2020年、中国のライブ配信ユーザーの規模が5億6000万人を超え、ECライブ配信ユーザーの規模が3億人を超え、ショート動画のユーザーが8億人を超えた。人民網が報じた。

人民日報中国ブランド発展研究院がこのほど発表した「中国動画社会化動向報告(2020)」(以下、「報告」)によると、「映画・ドラマの動画時代」、「オンラインの動画時代」のあと、中国は現在、全く新しい「動画社会化時代」に加速しながら突入している。

産業のモデル転換・高度化を促進

「報告」によると、産業経済の分野において、動画が現在、生産要素の形式で、各業界の発展に参入しており、デジタル経済時代のカギとなる原動力となっている。

阿里研究院(Ali Research)の関係責任者は、「2020年上半期、中国全土のライブコマースは1000万回以上で、アクティブパーソナリティーは40万人、視聴者数は延べ500億人を超え、陳列商品数は2000万点以上となった。ライブコマースが現在、実際の行動で実体経済の新たな発展をバックアップしている」と分析する。

動画は教育や医療、ビジネスなどの分野における運用が普及し、業界全体の「動画+」スタイルの横向きの拡大を促進し、産業のモデル転換と高度化を促進している。その他、5Gの重要な商用分野である超高画質動画産業も歴史的商機を迎えており、各業界のスマート化への転換が加速している。

「動画+貧困者支援」が社会のマンパワーを動かして貧困者支援事業が展開され、貧困脱却の難関攻略をサポートする重要なルートとなっている。動画は、貧困地区の資源の流動を促進し、都市部と農村部の差を縮めているほか、知識を広め、恩恵を及ぼすよう促進し、貧困地区のユーザーがオンラインカリキュラムなどを通して、労働能力を向上させることができるようサポートすることで貧困者支援を牽引している。

新型コロナウイルス対策へのサポートという面を見ると、動画は、情報の「溝」をリアルタイムで埋め、人々のメンタルを安定させる役割を果たしている。人々は「いいね!」をクリックしたり、投稿を転載したり、コメントを残したりすることで、交流を展開し、新型コロナとの戦いをめぐるエピソードを共有し、個人的な物語という角度から、中国の国民のその闘いに絶対に勝利するという決意を表現している。

素晴らしい暮らしの実現をバックアップ

では、どんなコンテンツの動画が人気を博しているのだろうか?優酷や愛奇芸、芒果TV、騰訊(テンセント)、西瓜視頻、bilibili(ビリビリ)、抖音(Tik Tok)、快手などのプラットフォームの生活コーナーのタグの統計をまとめた資料によると、ペット、グルメ、ファッション、旅行、撮影、ストーリー、服飾などのタグが人気を博している。

「報告」によると、動画社会化時代の今、さらにハイクオリティでプロフェッショナルな動画スキル、動画環境が精神的ニーズの高度化を促進している。伝統文化を発揚する面で、伝統文化関連の動画がネット上で大人気になり、伝統的な各博物館がショート動画プラットフォームに進出して、伝統を継承しつつ、新しいスタイルも取り入れ、文化財に息を吹き込み、それが活気を帯びるようになっている。全国民学習型社会の建設推進の面を見ると、動画社会化は知識共有プラットフォームの構築を促進し、動画系プラットフォームを活用して知識を増やすというのが人々の習慣の一つとなっている。その知識は、生活や科学の普及、人的・文化的社会科学、科学技術など多くの分野をカバーしている。

スマホブランド・OPPOが最近開催した発表会イベント「OPPO INNO DAY 2020」では、新しい動画撮影技術システムFDFがリリースされた。同システムは、人の感知と画質の面の2大エンジンを増強し、それぞれが人を撮影する時の人物主体と映像全体に的を絞って最適化する。こうすることで人も景色も美しい映像の撮影を実現している。同システムは、OPPOが長年蓄積してきた動画修正技術を駆使して開発された人を撮影する動画専門の技術システムとなっている。

「報告」によると、動画社会化は「あらゆるものが互いに融合する時代」の到来を加速させ、人的・文化的要素の影響が強化され続けている。今後の動画社会化は、人間本位で、しかもあらゆるものが互いに融合するスマートテクノロジー新エコロジカルを、いかに構築するかに重点が置かれるようになると見られている。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年12月1日

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